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ハノイで笑気ガス密輸組織を摘発、5年間で7000トン超を輸入
<写真:tuoitre.vn>
ハノイ市警察は23日、国外から大量の一酸化二窒素(N₂O)を密輸し、国内で販売していた組織を摘発したことを発表した。
この組織は食品添加物として輸入したN₂Oを「笑気ガス」としてバーやクラブなどで販売していた。
ハノイ市経済警察局は捜査により、同市バーディン区コンヴィ街区在住のグエン・トゥアン・リン容疑者(37)を主導者とする犯罪ネットワークを特定した。
このネットワークはハノイ市ナムトゥーリエム区にあるDCMC社を拠点に活動していた。
調査の結果、リン容疑者はファム・ミン・ザン容疑者(38)、ダン・フイ・ヒエン容疑者(41)、チュウ・ビック・ゴック容疑者(38)と共謀し、N₂Oを食品添加物として輸入した後、国内で笑気ガスとして販売する手口を取っていた。
DCMC社は2019年以降に計7338トンのN₂Oを輸入している。
輸入価格は約528万ドル(約8億1665万円)で、N₂Oは主にハンザン省とバクニン省にある倉庫に保管された後、企業や個人に販売されていた。
ハノイ市警察は11月7日、26人を一斉に召喚するとともに8カ所を急襲捜索し、現場から証拠品を押収した。
押収された証拠品には、129.3トンのN₂O原料とガス充填用の機械設備14基、ポンプ2台、N₂Oカプセル610kg、完成品ガスボトル7万1668本、空ガスボトル6586本、現金231億7000万ドン(約1億4134万円)、9300ドル(約143万8430円)が含まれていた。
また、同ネットワークの主要取引先として、ロイヤルガス社およびタンロック社が特定された。
ロイヤルガス社はハイフォン市を拠点とする企業で、同社の元代表者であるグエン・ルオン・ハー容疑者は麻薬製造容疑で国際指名手配中であることが判明している。
同ネットワークはN₂Oの実際の販売価格を1kg当たり6万~13万ドン(約366〜793円)としながら、経済契約上では2万~3万ドン(約122〜183円)と虚偽記載していた。
一部の販売分については請求書を発行せず、売上を隠蔽することで脱税を図った。
ハノイ市警察は11月19日に主犯格のリン容疑者をはじめとする5人を密輸罪および会計規定違反で起訴し、起訴内容はハノイ市人民検察院によって正式に承認された。
現在、警察はこの事件の全容解明と関連する犯罪者の追及を進めており、違法行為に対する厳格な処罰を目指している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。