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黒塗りのドル紙幣詐欺、ハノイでカメルーン人を逮捕
<写真:vietnamnet.vn>
ハノイ市タイホー区警察はカメルーン国籍のアーマンド・ウィリー・アッセ(52)とナンガ・オングエネ・ザビエ(36)を詐欺容疑で立件した。
2人は無職であったが、フランスからの投資家を装い、偽造した「黒く染めた米ドル紙幣」を使って詐欺行為を行っていた。
ニンビン省タムディエップ市在住の男性(39)が、約5億4800万ドン(約331万7000円)をだまし取られたと警察に訴えたことで、捜査が開始された。
詐欺グループは投資家を名乗り、「ベトナムで真珠の流通事業を始めたい」と持ちかけたという。
また「多額の米ドルが税関で発覚しないように黒く染めた」と説明し、黒く塗られた偽のドル紙幣を見せた。
さらに「この黒いドルを通常の紙幣に戻すためには50万ドン(約3025円)札が必要であり、その成分を利用して黒い塗料を除去できる」と被害者に説明した。
詐欺師らは特殊な粉末と「ドル修復機」と称する機械を使ったデモンストレーションを行い、黒い紙幣が通常のドル紙幣に戻るように見せかけた。
この手法により、被害者は信用してしまった。
11月30日、ハノイ市内のホテルで行われた取引において、被害者は5億5000万ドン(約332万8050円)を詐欺グループに手渡した。
詐欺師は「ドル紙幣の修復には2時間以上かかる」と告げ、その場を離れたが、実際には5億5000万ドン(約332万8050円)のうち約5億4800万ドン(約331万7000円)をすり替え、持ち逃げした。
警察が詐欺グループの居住地を突き止めて逮捕に成功し、6400ドル(約98万3790円)と4300万ドン(約26万190円)が押収された。残りの金額について2人は「家族に送金した」と供述している。
詐欺グループは、被害者を安心させるためにヘアドライヤーを「修復機」の一部として使用し、音を出して時間を稼ぐなどの細工を施していたという。
警察は「このような詐欺は非常に巧妙であり、特に外国人が関与する場合には注意が必要である」と述べた。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。