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年末観光需要に地域差、フーコックとダナンは好調
<写真:baomoi.com>
2024年の西暦新年休暇に向け、ベトナム国内の観光地では地域ごとに予約状況にばらつきが見られる。
フーコックとダナンが国際観光客の増加を背景に高い宿泊率を記録している一方で、短い休暇期間の影響で多くの国内観光地では低調な予約状況が続いている。
北部ではサパの宿泊施設の稼働率が20~30%と低迷し、クアンニン省でも3つ星ホテルが50%程度の稼働率に留まっているという。
また、中部のクアンビンやゲアンでも国内観光客の伸び悩みが影響し、3つ星ホテルの稼働率は20~30%に過ぎない。
一方で、ダナンでは国際的なブランドの4~5つ星ホテルが90%の稼働率を記録し、同市内のホテルも70%に達している。
特に花火鑑賞が可能な宿泊施設は高い人気を誇り、インバウンド需要により国際ブランドホテルは早々に満室の状態である。
フーコックではヨーロッパ、インド、モンゴルからのチャーター便が増加しており、5つ星リゾートや高級ホテルは90%の稼働率に達している。
一部の大規模ホテルでは既に予約受付が停止されるほどの好調ぶりである。
南部ではファンティエットがホーチミン市からの良好なアクセスを活かし、4~5つ星ホテルで60~70%、3つ星ホテルで50%の稼働率を維持している。
バリア=ブンタウ省のブンタウでは全体的に予約が遅れ気味であるが、マリーナベイリゾートなどの大型リゾートはすでに満室となっている。
これに対し、ニャチャンやカムランでは稼働率が50~70%にとどまり、例年を下回る水準である。
また、ダナンやフーコック行きの航空券価格も年末に向けて高騰している。
ハノイ〜ダナン間の往復チケットは最安値で約360万ドン(約2万1521円)、良い時間帯の便では420万~600万ドン(約2万5108~3万5868円)に達している。
フーコック行きはさらに高く、最安値でも560万ドン(約3万3477円)である。
観光業界の関係者は、短期休暇に対応した割引やパッケージツアーを積極的に打ち出し、国内観光需要の喚起を図る必要があると指摘する。
新年休暇の商品販売が全体の20%程度にとどまり、主な旅行需要が旧正月(テト)に集中していることも課題として挙げられている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。