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ベトナム人の旅行傾向、価格より体験を重視
<写真:baoquangninh.vn>
旅行予約アプリ「Traveloka」が実施した調査によれば、アジア太平洋地域(APAC)の旅行者の多くが価格に敏感な傾向を示す中、ベトナム人観光客は比較的柔軟な姿勢を持ち、価格以外の要素を重視する傾向が明らかになった。
調査では、ベトナム人の37%が宿泊施設選びで価格を重要視している一方で、快適さや持続可能性といった他の基準にも大きな関心を寄せていることが明らかになっている。
調査によると、シンガポールやオーストラリア、日本、マレーシア、インドネシアなどの旅行者の約半数が宿泊施設の価格を最優先しているが、ベトナムではその割合が37%にとどまった。
また、韓国やインドの旅行者もベトナム人と同様、価格以外の要素を考慮する傾向が見られた。
ベトナム人観光客の旅行目的については、「休息とエネルギーの回復」が主要な理由とされ、国内旅行を好む人が49%を占めた。
人気の目的地としては、海や沿岸地域が59%と最多で、次いで山岳地帯や国立公園が51%、歴史的・文化的名所が35%であった。
旅行計画の際、ベトナム人旅行者の47%がSNSを利用して情報収集を行うと回答し、旅行予約サイトや地図アプリなど他の情報源を上回る結果となった。
さらに、新たな目的地の情報もSNSを通じて収集する人が53%に達しており、SNSが旅行における重要なツールであることが浮き彫りになっている。
旅行中の支払い方法においては、依然として現金が58%で最も利用されているが、クレジットカードやデビットカードが53%、電子ウォレットが48%となり、増加傾向にある。
特に、国内の電子ウォレットサービスであるVNPAYやMomoが広く普及しつつある点が注目される。
また、持続可能な観光についても関心が高く、ベトナム人の90%近くが可能な限り持続可能な選択肢を選びたいと回答しており、APAC地域の平均である80%を上回る結果を示した。
しかし、38%の回答者が持続可能な選択肢の不足を課題として挙げている。
Travelokaの専門家によると、持続可能な観光の選択肢を提供することでベトナム市場をさらに拡大する可能性がある。
また、旅行者に魅力的なプロモーションや利便性の高い支払い方法を提案することが、ベトナム人観光客の関心を引きつける重要な鍵であるという。
今回の調査「旅行の再定義:APAC旅行者の多様なニーズを理解し応える」は、アジア太平洋地域9カ国で約1万2000人を対象に実施され、そのうち1000人がベトナムからの回答者であった。
この結果は、2025年以降の旅行トレンドの予測や観光業の発展に向けた重要な示唆を提供している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。