おすすめのプロモーション
スターバックスリザーブ、ビテクスコに新店舗を開設
<写真:znews.vn>
米国発のコーヒーチェーン大手スターバックスが、2024年上半期にホーチミン市1区に位置するビテクスコ・フィナンシャルタワー内に新たな「スターバックスリザーブ」店舗をオープンする計画を発表した。
この店舗はホーチミン市の中心部という象徴的な立地に加え、高級感を打ち出したコンセプトで展開される予定である。
新店舗はビテクスコ正面の256㎡のスペースを利用し、月額賃料は約10億ドン(約614万6000円)に達すると見られている。
かつて同スペースはアディダスが使用していたが、スターバックスが引き継ぐ形となる。
しかし、現在ビテクスコは来客数の減少という課題を抱えており、これがスターバックスにとって契約条件の交渉における優位性となる可能性も指摘されている。
スターバックスは8月にハントゥエン通りのスターバックスリザーブ店舗を閉鎖しており、その背景には賃料の急騰があった。
この旧店舗の賃料は5億2000万ドン(約319万6920円)から7億5000万ドン(約460万9500円)に上昇しており、それが撤退の主因となった。
その後の5カ月間、このスペースに新たなテナントは見つかっていない。
スターバックスリザーブは、通常の店舗とは異なる高級モデルであり、スペシャルティコーヒーの提供やテーブルサービスを特徴としている。
ベトナム国内では2017年にホーチミン市のハントゥエン通りで初めてオープンしたが、同店舗が閉鎖された現在、リザーブ店舗はハノイ市のニャートー通りにある1店舗のみとなっている。
新たなビテクスコ店の開業により、高級路線での再起を図る狙いが見て取れる。
2013年にベトナム市場へ参入して以来、スターバックスは着実に拡大を続け、現在125店舗を展開している。
特に、ダラット市やフエ市、ハロン湾といった観光地への進出が顕著であり、地域の文化や景観に調和した店舗デザインを取り入れることで、ブランドイメージを強化している。
過去1年間では25店舗を新設するなど、その成長速度は衰えを見せていない。
ホーチミン市やハノイ市といった大都市では、主要交差点や繁華街といった戦略的なロケーションに加え、郊外住宅地、ショッピングモール、空港といった多様な場所への進出も行っている。
この柔軟性ある展開戦略が、スターバックスの市場拡大を支える大きな要因となっている。
今回のビテクスコでの新店舗開業は、スターバックスが高級カフェモデルを通じてブランドの存在感をさらに高めようとする一環といえる。
この試みは同社のプレミアム路線を維持しつつ、ベトナム市場での競争力を一層強化する契機となる。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。