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平均月収が850万ドンに到達、賃金と収入の改善に注目
<写真:dantri.com.vn>
2024年にベトナムにおける労働者の平均月収が850万ドン(約5万2241円)に達し、賃金と収入の改善が注目されている。
労働・傷病兵・社会問題省は最低賃金の引き上げと賃金政策の改革を進め、企業と労働者の安定した関係を維持しつつ、労働環境の改善を進めてきた。
ベトナム政府は2024年に最低賃金を平均6%引き上げ、賃金政策の見直しを実施した。この結果、2020年と比較して労働者の月平均収入は190万ドン(約1万1677円)増加している。
これにより、労働者の生活水準が向上し、主要経済地域や工業団地での労働力確保にも成果を上げている。
統計総局によると、2024年の労働市場はコロナ禍前の正常な発展傾向に回復しつつある。
2024年1月以降の9カ月間で、15歳以上の労働人口は5250万人に達し、前年同期比で21万人増加した。
就業者数は5140万人に達し、都市部の失業率は2.38%と前年同期比で0.17ポイント低下している。
さらに、労働者の68.7%が職業訓練を受けており、そのうち28.1%が正式な資格を有している。
しかし、2021年から2024年にかけて、コロナ禍の影響で労働市場は深刻な打撃を受けた。
労働供給の減少や失業、労働時間の短縮などの問題が発生し、多くの労働者が苦境に立たされた。
この状況を受け、政府は地方自治体と連携して労働者の都市部への呼び戻しや、労働市場の回復を目的とした政策を積極的に推進した。
また、労働者の安全と健康を重視した柔軟な生産体制の導入により、企業は労働力を安定的に確保することに成功した。
さらに、2030年までを見据えた労働市場開発計画も進行中である。
特に、技術や資格を持つ労働者の割合を増やすことで、市場競争力を強化し、経済の持続的成長を支える基盤を構築する方針である。
ベトナムの労働市場は依然として多くの課題を抱えているが、政府の積極的な政策により安定と成長の兆しが見られる。
今後も、労働者の生活向上を軸に、企業の競争力を高める政策が一層重要になるであろう。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。