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ホーチミンの高額納税企業、ビール・タバコ・宝くじが首位
<写真:tuoitre.vn>
2024年にホーチミン市で1兆ドン(約61億4600万円)以上の税金を納めた企業のリストに、サイゴン商業総公社(サトラ)やハイネケンベトナム、サイゴンタバコ、ホーチミン市宝くじ会社などの企業が名を連ねた。
一方で、ビナミルクやマサン、グラブといった有名企業はこの上位リストから外れている。その背景には企業の収益構造や税金の納付方法などが関係しているという。
ホーチミン市人民委員会が発表した2024年の高額納税企業リストでは、59社が表彰を受け、そのうち33社が1兆ドン(約61億4600万円)以上を納税しており、特に上位にランクインした企業は同市の税収に大きく貢献している。
1位のサトラは6つの子会社と34の関連会社を有し、毎年数兆ドンの配当と利益を得ており、特にハイネケンベトナムとの合弁事業が主要な収益源で、同社が保有する40%の株式から過去6年間で数十億ドルの利益をもたらしている。
2位はビール市場で高いシェアを誇るハイネケンベトナムで、ホーチミン市の税収に大きく貢献し、サトラに続いて上位にランクインした。
その他の上位企業には、サイゴンタバコやホーチミン市宝くじ会社、サイゴンビール・アルコール飲料総公社(サベコ)などが含まれる。
また、自動車分野ではメルセデス・ベンツ・ベトナムやSAICモーターベトナム、消費財分野ではユニリーバベトナムが注目されている。
高級不動産開発企業であるクオックロックファットも高額納税企業の一員となっており、同社は超高級住宅プロジェクト「The Metropole Thu Thiem」を展開し、投資額は7兆3000億ドン(約448億3380万円)に達する。
また、エネルギー分野ではフックラム燃料やペトロベトナムガス、ペトロリミックスがランクインしている。さらに、ACB、HDBank、HSBCVietnamをはじめとする国内外の銀行8行も高額納税企業リストに名を連ねた。
グラブやペプシコベトナム、コカコーラベトナム、東芝ベトナムといった多国籍企業も5000億ドン(約30億7300万円)以上の納税グループに含まれているが、収益の一部が国外に送金されることや法人税の計算方法が異なるため、ホーチミン市での税額が相対的に低くなる傾向がある。
2024年末時点でホーチミン市の総税収は約510兆ドン(約3兆1344億6000万円)に達し、当初設定された目標の482兆8511億ドン(約2兆9675億2392万円)を大幅に上回った。この結果は主要企業の安定した納税と同市の税務管理の改善によるものであるといえる。
ホーチミン市は税収のさらなる向上を目指し、納税企業への支援体制を強化するとともに、税務の透明性を高めるための施策を進めている。ビナミルクやマサンをはじめとする企業の納税状況を正確に把握することも今後の課題の1つといえる。
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