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ベトナムへの韓国人観光客が減少、韓国の航空事故が観光業に影響
<写真:znews.vn>
韓国の格安航空会社・チェジュ航空による航空事故が発生したことを受け、ダナンやフーコックなどベトナムの主要観光地で韓国人観光客の数が大幅に減少している。この事故では179人が死亡し、韓国内では飛行機への不安感が広がっていることが背景にある。
例年、韓国人観光客がベトナムを訪れるピークは12月から4月にかけてであるが、12月29日に全羅南道のムアン空港でチェジュ航空の航空機が着陸失敗を起こした後、観光業界では予約キャンセルが相次いだ。事故以降、観光業への影響は顕著となっている。
フーコックを拠点に韓国人向けツアーを運営するタインバッハ運輸社によると、事故前は車両をフル稼働させるほどの需要があったが、事故後は観光客数が30%減少し、3月までの契約の約30%がキャンセルされた。
同社は「航空事故が韓国人観光客の心理に大きな影響を与えている」としている。同様に、大手観光業者セーリングクラブ・レジャーグループも、ホテル予約の10%がキャンセルされ、新規予約も事故前の水準から30%減少したことを報告した。
チェジュ航空の事故はムアン空港への着陸中に発生したもので、着陸装置が開かず、胴体着陸を試みた機体は滑走路端のコンクリート壁に衝突し爆発した。この事故で181人中、生存者は後部に座っていた2人の乗務員のみであった。
事故直後にはチェジュ航空のチケット約6万8000枚がキャンセルされ、韓国の旅行代理店も関連ツアーや広告を停止した。また、同型機ボーイング737-800を運航する他の格安航空会社にも消費者の不安が広がり、東南アジアや日本への冬季ツアーでもキャンセルが続出している。
観光業が頼みの綱であるダナンやフーコックでは、韓国人観光客の減少が特に顕著である。ダナン市内の四つ星ホテルの経営者によれば、事故後の12月30日から1月10日までの間に約80泊分が直前キャンセルとなり、空室を埋めることが不可能であったという。
一方、フーコックやカムランといった南部の観光地では、2025年から2026年にかけて韓国人観光客の需要が回復すると見込まれている。
事故の影響で韓国では格安航空会社への不信感が高まる一方で、航空機が依然として最も安全な交通手段であるという認識も次第に広がりつつある。専門家は「観光客の心理的安定が進めば、2月以降に需要が回復する可能性が高い」と指摘する。
ベトナムは日本に次いで韓国人に人気のある旅行先であり、質の高いサービスと手頃な価格が評価されている。現在、観光業界は韓国市場を対象とした新たなプロモーションを展開し、事故の影響を最小限に抑えようとしている。
航空事故による一時的な影響は避けられないが、ベトナムが韓国人観光客にとって主要な旅行先であり続けることが期待される。観光業界は迅速な対応と新たな施策により、需要の回復を目指している。
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