おすすめのプロモーション
ハノイで低層住宅供給が倍増、ホーチミンは依然として低調
<写真:vtv.vn>
2024年にハノイ市の低層住宅(ヴィラおよびタウンハウス)の新規供給が前年比で倍増し、6300戸以上が販売された。
一方、ホーチミン市では同期間の供給がわずか230戸にとどまり、両都市間で対照的な状況が明らかになった。
ハノイ市では供給増加が都市開発プロジェクトの追加販売によって支えられた。
主にハドン区やドンアイン郡を中心に、2024年の販売戸数は6100戸を超え、前年同期比43%の増加を記録した。
販売価格も上昇傾向を示し、ヴィラとタウンハウスの新築販売価格は1㎡あたり約2億2000万ドン(約136万8840円)に達し、前年比で20%増となった。
中古市場でも価格は上昇し、1㎡あたり約1億7500万ドン(約108万8850円)に達した。
一方、ホーチミン市の低層住宅市場は依然として供給不足に悩まされている。
2024年に供給された新規物件は230戸で、前年比8倍と増加したが、2016~2022年の供給水準の10~20%にとどまった。
CBREベトナムによると、ホーチミン市の供給不足の背景には新規開発の停滞や法規制の変更期がある。
例として、トゥードゥック市のヴォーチーコン通り沿いのプロジェクトは2024年第4四半期に完成したが、販売はまだ開始されていないという。
ホーチミン市の販売価格は1㎡あたり平均3億1000万ドン(約192万8820円)で、前年比13%上昇した。
中でもトゥーティエム街区やフーミーフン街区では、1㎡あたり6億8000万~9億ドン(約423万960~559万9800円)と非常に高額な物件も登場している。
2025年以降、両都市の供給はさらに増加すると予想されており、ハノイ市ではダンフオン、ロンビエン、西湖地域の都市開発が進み、供給戸数は7000戸を超える見通しである。
一方、ホーチミン市では東部と南部の新規都市プロジェクトにより、2025年の供給戸数は約2000戸に達するとされている。
CBREベトナムは2025年が住宅市場の新たな成長サイクルの始まりになると指摘し、供給の増加に伴う競争激化を予測しているという。
ハノイ市では需要と供給のバランスが改善して市場が活性化する一方で、ホーチミン市では法規制や新規開発の遅れが課題であり、供給不足の解消が急務となっている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。