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テトに向け偽物流通が活発化、7000件超の違反を摘発
<写真:laodongthudo.vn>
テト(旧正月)を控えた需要の高まりに伴い、低品質な偽物商品の流通が活発化している。
こうした状況を受け、ベトナム市場管理総局は14日、ハノイ市で正規品と偽物を見分けるための展示会を開催した。
この展示会は1月18日まで一般公開されており、入場は無料である。
テト商戦期は購買意欲が高まる一方で、精巧に作られた偽物商品が正規品と混在して流通しやすいとされる。
これに対応するため、市場管理総局は今回で15回目となる展示会を企画した。
展示品は飲料、健康食品、化粧品、消費財、ファッション、電子機器など多岐にわたり、500以上の商品が出展されている。
来場者はそれぞれの商品カテゴリーごとに正規品と偽物の見分け方を学ぶことが可能である。
例えば、食品分野では「味の素」の正規品は包装の溶接部分が均一で気泡が含まれないことや、製造日付が包装底面に6桁の浮き彫りで鮮明に記されている。
一方で、偽物はこれらの特徴が不十分であり、消費者は細部の違いを確認する必要がある。
また、エナジードリンクでは、偽物は色調が薄く、ブランド名が似通った形で表示される場合が多い。
こうした具体例を通じて、消費者が注意を払うべきポイントが紹介されている。
市場管理総局はテト期間中の違法取引を防ぐため、年末およびテト前後に集中取り締まりを実施している。
2025年に行われた取り締まりでは、現在までに7124件の違反が摘発され、その総額は2440億ドン(約15億1280万円)に達した。
そのうち1660億ドン(約10億2920万円)が国庫に納付され、780億ドン(約4億8360万円)相当の商品が押収・廃棄された。
具体的な摘発事例として、ハノイ市では13トンのソーセージ、牛肉、菓子類などの出所不明食品が押収された。
また、タインホア省では1.8トンの密輸食品、フーイエン省では30トンのテト向け商品、ロンアン省では2000点の出所不明衣類と150kgの密輸花火が摘発されている。
さらに、食品安全に関する検査も強化され、ハノイ市、バクニン省、ダナン市、ホーチミン市などの大消費地を中心に違反事例が相次いで確認されているという。
今回の展示会は市民が日常的に接する商品の正規品と偽物の違いを学ぶ機会を提供することで、消費者意識の向上と市場の透明性確保を目指している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。