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ダース・ベイダー似のグソクムシ、味はロブスター風味
<写真:1thegioi.vn>
ベトナム中部のクイニョン市から購入された新種のダイオウグソクムシが、科学界の注目を集めている。この生物は甲殻類の一種である「等脚類」に分類され、その独特の外見と生態が新種として報告されたものである。
新種のダイオウグソクムシは「バシノムス・ベイダーリ(Bathynomus vaderi)」と名付けられており、その名称は甲羅の形状がスター・ウォーズ登場人物であるダース・ベイダーを思わせることに由来する。
等脚類は一般的に小型で均一な体型を持つが、バシノムス・ベイダーリは全長約50cm、体重1kg以上という非常に大きな体を持つ。
2022年3月にハノイ国家大学がクイニョン市から4体を購入し、そのうち2体をシンガポール国立大学のリーコンチャン自然史博物館に送り、分類学的な調査が行われた。
その結果、この生物が新種であることが2023年初頭に確認された。
ベトナムでは2017年以降、バシノムス・ベイダーリをはじめとする巨大等脚類が意図的に漁獲されており、その独特の風味からロブスターの代用品として利用されているという。
価格は1kgあたり約40ドル(約6321円)で、一部の市場や高級レストランで需要が高まっている。
ただし、現在流通しているのは既知種のバチノモス・ジェイメシである可能性が高いとされる。
バシノムス・ベイダーリの漁獲については、その生息範囲や漁船の操業エリアが関与するため、今後の調査が必要とされる。
今回の発見は、深海生物の多様性についての理解を深める重要な成果であるといえるが、深海環境は漁業や資源開発の影響で脅威にさらされている。
科学者たちによると、深海生物の持続可能な利用を確保するため、さらに多くの調査と保全の取り組みが必要である。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。