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離婚ストレスでの女性暴行事件、男性に実刑判決
<写真:vietnamnet.vn>
ホーチミン市4区人民裁判所は20日、離婚直後の精神的負担を理由に無関係の女性(23)に暴行を加えたブイ・タン・コア被告(40)に対し、故意傷害罪で懲役1年の実刑判決を言い渡した。
被害者の女性は公判を欠席し、損害賠償の請求は行わなかった。
事件は2024年12月9日午前7時頃に発生した。女性は7区から4区へ向かってオートバイを運転していた。
女性がコア被告の車を追い越した際に、同被告は意図的に車を寄せて女性を中央分離帯に追い詰めた。
その後、車を停止させたコア被告は女性の顔を殴打した。女性が道路に倒れ込むと、追い打ちをかけるように頭部を殴り、顔を蹴りつける暴行を加えた。
暴行は反対車線を走行していたミニバス運転手が介入するまで続いた。その後、コア被告は現場を立ち去ったが、車載カメラが事件の様子を記録していた。
女性は1%の負傷と診断され、捜査機関に対して刑事責任の追及を求めた。
公判でコア被告は反省の意を示すとともに、離婚によるストレスや2人の幼い子どもを1人で養育する状況が精神的に追い詰められる要因であったと陳述した。
コア被告は「被害者に心からお詫び申し上げます。子どもを養育するために執行猶予を頂けないでしょうか」と涙ながらに訴えた。
しかし、裁判所はコア被告の行為が暴力的かつ公共の安全を脅かすものである点を重視し、実刑判決を下した。
現在はコア被告の妹がドンナイ省からホーチミン市へと引っ越し、甥姪と共に生活している。
子どもたちは平日はホーチミン市で過ごし、週末にドンナイ省へ戻る生活を続けているという。
裁判当日、子どもたちは年齢制限によって法廷には入れず、父親であるコア被告の顔を見るために裁判所近くのカフェで待機していた。
判決理由として裁判所は、コア被告の行為が被害者の生命や健康を侵害し、社会的秩序を著しく乱すものであることを指摘した。
また、感情的な理由で暴力を正当化することは認められないとして、厳粛な姿勢での対応が必要であると結論付けた。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。