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摘出不可能な性的玩具事故、ベトナムで男性患者相次ぐ
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<写真:tuoitre.vn>
ホーチミン市の病院では近年、性的玩具(セックストイ)の誤使用による異物の誤挿入が原因で緊急搬送される患者が増加している。
異物が体内の奥深くに入り込むと、腸閉塞を引き起こすケースが多く、場合によっては外科手術が必要となる。
専門家は、誤った使用による健康リスクに加え、精神的な影響についても警鐘を鳴らしている。
ホーチミン市の115人民病院では最近、性的玩具の誤使用により重篤な状態に陥った19歳の男性患者を受け入れた。
患者は感覚を高める目的で長さ10~12cmの空のボトルを肛門に挿入したが、外部に留める部分がなかったため取り出せなくなり、ボトルは体内深くへと移動してしまった。
X線検査の結果、異物は直腸の奥に入り込み、通常の方法や内視鏡では取り出せないことが判明した。最終的に全身麻酔を施した上で外科手術により肛門から摘出された。
また、21歳の男性が排尿困難の症状を訴え、トゥードゥック総合病院に搬送されたケースも報告されている。
診察の結果、患者は性的快感を求め、尿道に金属製の直径6mmの球7個、8mmの球3個を挿入していたことが判明した。
これにより膀胱内に多数の異物が滞留し、内視鏡手術による摘出が必要となった。
同患者は以前にも同様のトラブルを経験していたが、今回はより大きな異物を挿入したことで深刻な排尿障害を引き起こしたという。
115人民病院のグエン・クアン・フイ外科部長は、誤った使用や非専用の異物挿入が深刻な健康被害をもたらす可能性があると指摘する。
特に異物が腸内で移動し腸閉塞を引き起こすと、激しい腹痛、吐き気、嘔吐、腹部膨満を伴い、最悪の場合は腸穿孔や腹膜炎、敗血症を引き起こす。
命に関わる事態に至ることもある。
また、肛門括約筋や尿道粘膜が損傷すると、裂傷や重度の出血を伴い、長期的な影響として排泄機能の喪失や感染症のリスクが高まる。
トゥードゥック総合病院のチャン・フック・ズイ・バオ泌尿器外科医は、尿道への異物挿入は感染症、排尿障害、膀胱損傷、不妊症のリスクを伴うと警告している。
フイ医師は安全対策として医療基準を満たした専用製品を選択するように推奨している。
ボトルや自作の器具など、人体の構造に適していない物を使用すると、思わぬ事故につながる恐れがある。
万が一異物が取り出せなくなった場合は、速やかに医療機関を受診し、自己処置は避けるべきであるとしている。
また、バオ医師によれば、不適切な性的行動は身体だけではなく、精神面にも影響を及ぼす可能性がある。
健康に関する疑問や不安がある場合は、専門医の診察を受け、適切な指導を受けることが欠かせない。
ホーチミン市皮膚病院のドアン・バン・ロイ・エム臨床部長によると、性的玩具の共用は性感染症のリスクも高める可能性がある。
クラミジアは湿潤な環境では2~3時間生存可能であり、適切に消毒されていない器具を使用すると感染の危険が高まる。
淋菌は1分程度で死滅するが、梅毒は体外環境では長く生存不可能であるが、体液が乾燥するまで感染力を持つことがある。
このため、専門家は使用後の適切な消毒が不可欠であり、特に複数人での共用は避けるべきであると強調している。
近年、ベトナムにおいて性的玩具の利用が一般化しつつあるが、安全性への認識が十分に広まっていない現状がある。
医療機関では、誤った使用により重篤な健康被害を受けるケースが相次いでおり、今後は適切な知識の普及が求められる。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。