おすすめのプロモーション
Loading...
Loading...
Loading...

ベトナム国内総生産、5000億ドル超えの可能性

2025年02月24日(本日)07時00分 公開
ベトナム国内総生産、5000億ドル超えの可能性

<写真:cafef.vn>

 

ベトナム経済は2025年に国内総生産(GDP)が5000億ドル(約75兆1600億円)を超える見通しである。これは前年より240億ドル(約3兆6076億円)の増加となり、1人当たりのGDPは5000ドル(約75万1600円)を上回ると予測されている。

 

国会は2月19日に経済社会発展計画の修正案を承認し、2025年のGDP成長率目標を8%以上とする方針を示した。

 

この成長率目標は2024年末に承認された計画よりも1〜1.5ポイント高く、2024年の実績である7.09%を上回っている。成長の加速によりベトナムは今後数年で二桁成長を達成し、2045年までに高所得国入りを目指している。

 

もし2025年に5000億ドル(約75兆1600億円)を超えれば、ベトナムの経済規模は世界で第31〜33位となる見込みである。また、インフレ率は4.5〜5%に設定され、経済成長を支えつつ物価の安定を図る方針である。

 

レ・クアン・トゥン国会事務総長によれば、国会は政府の提案を基本的に承認し、経済成長に向けて以下の5つの主要施策を推進する。

 

  1. 法制度の整備と効率的な執行

    法制度を「厳格な管理と発展の両立」を目指して刷新する。また、従来の「事前チェック」から「事後監査」への移行を図り、投資やビジネス環境の改善、デジタル化とイノベーションの促進を支援する。
     
  2. 戦略的インフラの整備と投資の効率化

    戦略的かつ近代的なインフラ整備を推進し、公的投資の資源を効果的に活用することで、経済の競争力を高める。
     
  3. 行政手続きの改革と投資環境の改善

    行政手続きの簡素化を進め、民間企業の成長を促進する。特に、中小企業がグローバルバリューチェーンに参入しやすい環境を整える。また、不動産市場や企業向け債券市場の障害を取り除き、証券市場の格上げに向けた条件整備を進める。
     
  4. 伝統的成長エンジンの強化

    消費促進、国内観光の活性化、デジタルプラットフォームを活用した流通網の強化などを通じ、内需拡大を図る。2025年には小売売上高とサービス収入を前年比12%以上増加させることを目指している。
     
  5. 新たな成長エンジンの育成と科学技術の推進

    人工知能(AI)、ビッグデータ、量子技術、バイオテクノロジーなどの先端産業に重点投資し、デジタル経済の成長を加速させる。また、国際基準に沿った高度人材の育成を推進し、特に半導体、エネルギー、ロボティクスなどの分野に注力する。

 

ベトナムは5000億ドル(約75兆1600億円)を超える経済規模と8%以上の成長を目指し、法制度の整備やインフラ投資、科学技術の推進など包括的な施策を打ち出している。

 

しかし、インフレ抑制や市場環境の安定化といった課題も依然として残っており、今後の経済政策の動向に注目が集まっている。

 

 

[© poste-vn.com 2012-2025 All Rights Reserved.]
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


行きたいお店を見つける
Loading...
Loading...
Loading...
ホーム ニュース 生活情報 お店探し 掲示板