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ホーチミンで手足口病が急増、予防と早期対処が重要

<写真:phunuonline.com.vn>
ホーチミン市では手足口病の感染者が急増しており、先週1週間で476件の感染が確認された。
この数は過去4週間の平均と比べて約37%の増加となっている。
2025年に入ってからのホーチミン市内の累計感染者数は3100人を超えており、特にビンタイン区、8区、ニャーベー郡で平均的な感染者数が高い状況である。
ホーチミン市内の小児病院でも受診や治療を求める患者が増加傾向にあり、第2小児病院の医師によれば、手足口病は例年3月から5月、および9月から12月にかけて多く発生し、主に5歳未満の子どもに多く見られるとされる。
手足口病の感染経路は主に消化器を通じたもので、患者との接触、あるいはウイルスが付着した玩具、衣類、生活用品などを介して広がる。
保育園や学校など、集団生活の場においては特に感染拡大のリスクが高まるため、注意が必要である。
初期症状としては発熱、口内潰瘍、手足や膝、肘、臀部などに現れる水疱性の発疹が挙げられる。
重症化した場合には、脳炎、脳幹炎、髄膜炎、さらには心肺機能への障害といった命に関わる合併症を引き起こす恐れがある。
また、過去に感染歴がある子どもであっても再感染する可能性があり、得られた免疫は長くは持続しないとされる。
現在のところ、ベトナムでは手足口病に対するワクチン接種は行われていないため、予防には子どもの衛生管理や感染者との接触回避が極めて重要である。
感染が確認された子どもは登園や登校を控え、家庭での隔離と居住環境の適切な消毒が推奨される。
医師らは民間療法に頼らず、早期に医療機関での診察を受けることの重要性を強調している。
さらに、回復期には栄養価の高い食事やビタミン類の補給を心がけ、体調の変化を継続的に観察することが望ましい。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。