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ベトナムでデング熱感染急増、保健当局が警戒呼びかけ

2025年07月30日(水)07時00分 公開
ベトナムでデング熱感染急増、保健当局が警戒呼びかけ

<写真:laodong.vn>

 

ベトナム全土でデング熱の感染者が急増しており、保健省は7月28日、全国の感染者数が3万2000人を超えたことを発表した。

 

感染者のうち南部地域が全体の7割以上を占めている。特にホーチミン市では感染者数が1万5500人を超え、前年同期比で約160%の増加を記録し、死者も10人に達している。

 

南部の他地域においても感染拡大が顕著であり、ベンチェ省では前年比346%、タイニン省で274%、ロンアン省で208%、ドンナイ省で192%と、いずれも大幅な増加が確認されている。

 

また、重症患者の数も2024年を大きく上回っている。

 

北部でも感染の広がりが見られ、ハノイ市においては過去1週間の感染者数が前週比で倍増している。

 

この背景には、雨が多く湿度が高い季節に入り、デング熱を媒介する蚊の活動が活発化していることがある。

 

保健省は、手足口病やインフルエンザ、新型コロナウイルス、麻疹といった他の感染症も同時に流行している現状を踏まえ「複数の感染症が同時に広がる可能性が高まっている」と警鐘を鳴らした。

 

世界保健機関(WHO)も、ベトナムが熱帯モンスーン気候にあり、都市化が進行しているため、デング熱の「パンデミックリスクが高い国」として警戒している。

 

特に注意すべき点として、発熱後に一時的に症状が落ち着いた際の油断が重症化を招いていることが挙げられる。

 

早期の医療介入が不可欠であり、実際に重症患者が集中治療室で2週間入院する場合、費用が1億5000万〜2億ドン(約84万9000〜113万2000円)に達することもある。

 

保健省は、最も有効な対策として「蚊の駆除と蚊に刺されないこと」を強調するとともに、ワクチン接種の検討も促している。

 

また、住民に対しては、過去の感染歴や予防接種歴を踏まえたうえで、医師の助言に基づいた対応を取るように呼びかけている。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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