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ホーチミンでデング熱が急増、保健当局が警戒強化

<写真:plo.vn>
ホーチミン市でデング熱の感染者数が急増しており、同市疾病管理センター(HCDC)の発表によれば、1月から7月15日までに市内で1万5546件のデング熱症例が確認されている。
この数は前年同期の6029件の約2.5倍にあたる。
ホーチミン市内ではこれまでに6人がデング熱で死亡しており、近隣のビンズオン省では3人、バリア=ブンタウ省では1人の死亡が報告されている。
6月以降、新規感染者は週ごとに増加しており、保健当局はこの状況を「流行のピークを迎えた」と分析している。
感染拡大を受けて、ホーチミン市保健局はHCDCをはじめ、区・郡の医療センターやコミューンの保健所に対し、ボウフラの駆除や水たまりの除去といった予防策の強化を指示している。
また、医療機関には重症患者の早期発見と迅速な治療を図るため、診療体制の見直しと上級病院との連携による診療協議を求めている。
HCDCは「デング熱を媒介する蚊の発生源を徹底的に除去することで、感染拡大と死亡を最小限に抑える必要がある」と強調している。
なお、デング熱に加えて手足口病の感染も拡大しており、同期間中に1万5724件が報告され、前年同期比で約43%増となった。
特に4月から5月末にかけて感染者数が急増し、その後は横ばいの状態が続いている。
一方、新型コロナウイルス感染症については、入院と外来を含めた累計症例数が577件に達し、前年よりやや増加した。
5月下旬には新たな変異株「NB.1.8.1」の影響で一時的に感染者数が増加したが、現在は沈静化の傾向を見せている。
ホーチミン市保健当局は引き続き市民に対し、感染症への予防意識を高めるように呼びかけており、初期症状の段階での適切な対応と医療機関との連携を推奨している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。