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ホーチミンの自由貿易区構想、4箇所への設置を計画

<写真:znews.vn>
ホーチミン市商工局は、同市内および周辺地域において4カ所の自由貿易区(FTZ)を設置する計画を明らかにした。
候補地として挙げられているのは、カンゾー、旧バリア=ブンタウ省カイメップ・ハー、旧ビンズオン省アンビンおよびバウバンの4地域である。
いずれも港湾、鉄道、あるいは国境ゲートと連動し、物流機能の強化と経済成長の加速を図る戦略的な拠点と位置付けられている。
カンゾー自由貿易区は、国際中継港の建設予定地およびガインライ湾に隣接し、面積は1000〜2000haを想定している。
ここでは国際航路に直接接続する戦略拠点としての整備が進められる予定である。
カイメップ・ハー自由貿易区は約3700haにおよび、港湾・鉄道拠点、物流倉庫・工業地帯、そしてハイテク産業・都市サービスという3つの機能区に分けて開発される計画である。
一方、バウバン自由貿易区は約100haの規模で、カイメップ港とモックバイ国境を結ぶ軸線上に位置しており、西原地域やカンボジアからの貨物集積拠点としての役割が期待されている。
アンビン自由貿易区も同じく100haの広さで、ソンタイン内陸港に近接し、陸路および国際鉄道輸送に対応した物流拠点として整備される予定である。
ホーチミン市商工局によれば、DPワールド、ビングループ、Geleximco連合などの国内外投資家がすでに関心を示している一方で、現行の法制度および特別優遇政策が未整備であることが課題とされている。
税制、投資環境、土地利用に関する現行規定との整合性を確保する必要があるため、ホーチミン市当局は特区型の柔軟かつ多様な優遇策を新たに導入する方針を示している。
これにより、投資誘致を促進するとともに、企業活動の円滑化を図る狙いである。
自由貿易区とは国家領域内にありながら、税関手続や税制、行政手続きにおいて特別な優遇措置が適用される経済特区の一形態であり、貿易、製造、物流の各分野における促進策として期待が寄せられている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。