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ダナンの不動産市場が回復基調、分譲マンションと宅地に需要集中

2025年08月19日(本日)07時00分 公開
ダナンの不動産市場が回復基調、分譲マンションと宅地に需要集中

<写真:vietnamplus.vn>

 

ベトナム中部の都市ダナンにおいて、不動産市場が回復の兆しを見せている。とりわけ分譲マンションと宅地への需要が顕著に高まっており、大手不動産調査会社の報告によれば、2021年から2023年にかけて新規供給が限定的であった住宅市場は、2024年初頭から上昇傾向を強めている。

 

不動産サービス会社CBREのデータによると、2025年6月末時点での分譲マンションの平均価格は平米あたり8500万ドン(約52万円)に達し、前年比で約27%上昇した。特にハン川沿いや市中心部に立地する高級物件では、1億3000万〜2億ドン(約80万〜120万円)に達する事例も確認されている。

 

不動産仲介大手DKRAによれば、新規分譲マンションの約77%がグレードAおよび高級物件で占められており、価格水準の高さにもかかわらず、2025年第2四半期には1480戸が販売され、前年同期比で約30%の増加となった。

 

この販売動向の背景には、ハノイ市やホーチミン市など他地域からの投資家による積極的な購入があるとされ、近年は高級物件への需要が明確に高まっていると専門家は分析している。

 

宅地市場においても回復傾向が顕著であり、DKRAの報告によれば、2025年第2四半期における需要は前年同期比で約50%増加した。分譲マンションと比較して価格が低いため、より多くの需要が集中している。特にダナン市内旧市街地の平均価格は平米5400万ドン(約33万円)で、手頃な価格帯が支持されている。

 

一部地域では価格の急騰もみられ、観光の再開と供給不足を背景に、ミーケーやソンチャーといった人気エリアでは価格が最大45%上昇した。また、ホアスアン地区では大手開発業者によって供給された約600区画が1週間以内に完売するなど、旺盛な需要が示された。

 

一方で、リゾート不動産市場は依然として低迷を続けている。特にシェアハウスや商業型住宅などの新規プロジェクトは見当たらず、2025年第2四半期には取引が全くなかった。法的手続きの停滞や既存の空きプロジェクトの存在が、投資家の心理を冷やす要因となっている。

 

今後について専門家は、2025年に予定されているダナン市とクアンナム省の統合によって、同地域の都市圏が拡大し、人口増加や土地開発の潜在力が大幅に向上すると予測している。加えて、港湾整備、国際金融センターの設立、自由貿易区の整備など大型インフラ計画の進展により、工業用地、オフィス、住宅市場のさらなる活性化が見込まれる。

 

ただし、Savillsは都市計画、インフラ整備、住宅政策の整合性を確保することが不可欠であり、持続可能な市場発展のためには制度面での支援が必要であると指摘している。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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