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アマゾンの衛星インターネット、ベトナム進出へ

<写真:markettimes.vn>
米アマゾンは、同社の衛星インターネット事業「プロジェクト・カイパー(Project Kuiper)」を通じて、ベトナムにおける高速インターネットサービスの提供を目指している。
現在、アマゾンはベトナム政府に対し、試験提供に向けた許可を申請中である。
8月26日に行われたベトナム科学技術省との会合において、プロジェクト・カイパーの国際法務およびライセンス責任者であるゴンザロ・デ・ディオス氏は、ベトナムがアマゾンにとって戦略的に重要な市場であると強調し、同国での事業展開に強い関心を示した。
プロジェクト・カイパーは、地球低軌道(LEO)に3200基以上の衛星を配備し、離島や山岳地帯など地上の通信インフラが行き届かない地域にも、高速かつ低遅延のインターネット接続を提供することを目的としている。
個人向けには最大400Mbps、法人向けには最大1Gbpsの通信速度が見込まれ、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)による高度なセキュリティも標準で統合される。
アマゾンはすでにホーチミン市に「アマゾン・カイパー・ベトナム有限責任会社」を設立しており、8月6日には国会決議第193号に基づき、LEO衛星通信の試験提供に関する申請書類を提出済みである。
同会合に出席したファム・ドゥク・ロン科学技術副大臣は、カイパー計画がベトナムのデジタルインフラ整備戦略と整合しているとの認識を示し、特にインターネット環境が脆弱な辺境地域における情報格差の解消に貢献する可能性に期待を寄せた。
また、9月中にファム・ミン・チン首相への正式申請が完了するよう、関連機関に対して技術的課題の解決と書類整備の迅速化を指示した。
なお、同様の事業として、米スペースXも2025年4月に「Starlink」による衛星インターネットサービスの試験提供許可を取得しており、現在はベトナム国内法人の設立を進めている。
専門家によれば、衛星インターネットは地理的制約を受けにくく、山岳地帯や離島といった既存の通信インフラが届きにくい地域においても、安定した接続を実現可能な点が大きな強みである。
教育、遠隔医療、災害時の緊急通信など、多様な分野での活用が期待されている。
アマゾンは2025年末までに同サービスの商用提供を開始する計画であり、Starlinkに次ぐ新たな選択肢として、ベトナム市場における展開が注目されている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。