ベトナムでカジノを成功させた男:星山親弘氏インタビュー

北海道生まれ、日本体育大学卒。元レスリング全国王者が、なぜベトナムでカジノに挑んだのか。
2017年のハロン湾「ハリウッドワン」開業を皮切りに、ハノイ、ホーチミンと次々に店舗をオープンした。
コロナ禍や契約更新の波を乗り越え、2023年には「ウィナーズクラブ」2025年には「マカオクラブ」をM&A。現在はハノイで3店舗を展開するまでに成長した。
今回、ベトナムでカジノ事業を成功に導いた挑戦者・星山親弘氏に話を聞いた。
日本人として、カジノに挑む理由
2018年、日本でカジノを含む統合型リゾート(IR)の建設を可能にする法案が成立した。最初の舞台は大阪、しかし運営権は外資系企業であった。
「このままでは、日本のカジノはすべて外資に握られてしまう。それであれば自分が日系企業として経験を積み、挑戦しよう」
星山氏はそう決意し、縁あってベトナムへと足を踏み出した。
「コネなし・経験なし」からのスタート
最初の視察は約10年前。昭和40年代を思わせるようなハノイの街並みに驚きながらも、最大の壁はライセンス取得であった。
「政府の方針が突然変わることもあるし、担当者によって対応がまったく違う。日本のように申請すれば済む話ではない。何度も壁にぶつかりました」
サポートを名乗った人物も結局は頼れず、ゼロから道を切り開くしかなかったという。
ベトナムで戦うメリットとリスク
利点は「人」。親日的で勤勉な国民性がスタッフ管理を容易にし、給与やチップも比較的高水準であるため従業員満足度も高い。
一方でリスクもある。消費税に加えてカジノ税、そして社会主義国特有の「突然の規制」。それでも星山氏は挑み続ける。
コロナ禍の試練
2020年以降、ベトナム政府はゼロコロナ政策を採用した。カジノもハノイで3ヶ月、ホーチミンで半年の営業停止となった。
「補償はゼロ。家賃交渉も難しくなり、精神的にも追い込まれました。人生で初めて円形脱毛症になりました」
それでも再開後は予想以上の盛況。業界の底力を改めて実感したという。
未来へのロードマップ
現在はハノイの3店舗を拠点に、屋号ごとにブランド戦略を強化している。
その視線の先には――
• ベトナムNo.1のカジノ企業
• アジア諸国への展開
• そして最終目標、日本市場
星山氏メッセージ
ベトナムのカジノはドレスコードもなく、短パンやサンダルでも入れる気軽さがあります。日本人スタッフも常駐しているので、ぜひ旅行の際に立ち寄ってみてください。
編集後記
星山親弘氏の挑戦は、まさにゼロからの出発であった。コネなし、経験なし、そしてコロナ禍の試練。
それでも前に進み続けたのは「日本人として、日本のカジノに挑戦する」という揺るぎない信念であった。
ハノイから始まった挑戦は、やがてアジア、そして日本へ。星山氏の賭けは、まだ始まったばかりである。
店舗詳細情報
ハリウッドワン(Hollywood One)
- 住所:B1F, de’l Opera Hotel, 29 Tràng Tiền, Hoàn Kiếm
- 営業時間:24時間
- 詳細ページ:https://poste-vn.com/hollywood-one
ウィナーズクラブ(Winners' Club)
- 住所:Hanoi Hotel, D8, Giảng Võ, Ba Đình, Hà Nội
- 営業時間:24時間
- 詳細ページ:https://poste-vn.com/winnersclub
マカオクラブ(Macau Club)
- 住所:36 Đường Lê Đức Thọ, Mỹ Đình, Từ Liêm
- 営業時間:24時間