おすすめのプロモーション
2026年の目標は2500万人、ベトナム観光政策の展望
<写真:hanoimoi.vn>
ベトナム観光当局は2026年に、訪越外国人観光客2500万人、国内観光客1億5000万人の受け入れを目標に掲げた。
これは、2025年の実績見込みと比較して、いずれも約11~16%の増加に相当する。
この方針は、12月24日に開催されたベトナム国家観光局による「2025年業務総括および2026年任務展開会議」において示されたものである。
2026年の観光総収入は1125兆ドン(約6兆6375億円)と見込まれており、2025年見込みの1000兆ドン(約5兆9000億円)から約11%の増加を想定している。
その背景には、2025年の外国人観光客数が過去最高となる2150万人に達する見通しであることがある。
国家観光局のグエン・チュン・カイン局長は、目標達成に向けて観光制度の整備と2017年観光法の改正を重点課題とすると説明した。
政府に対しては、観光サービス事業者が直面する障害の解消に向けた政策提言を行うとともに、各地方と連携し、地域特性を生かした観光商品の開発を進める方針である。
当局は、査証制度の緩和を背景に、国際観光市場には依然として大きな成長余地があると分析している。
一方で、国内観光においては、団体旅行から個人手配型旅行への移行が顕著になっている。
民間部門からは、観光客数の拡大だけではなく、持続可能性を重視すべきであるとの意見も出ている。
旅行会社トラベロジー・ベトナムのブー・バン・トゥエン最高経営責任者は、交通インフラの接続性向上や観光地におけるサービス品質の改善を優先課題として挙げた。
また、ビザ政策については、安定性と一貫性、さらに国際旅行者にとって分かりやすい制度設計が重要であると指摘した。
2026年に向けて、観光当局は主要観光地における受け入れ容量管理の強化、デジタル化の推進、安全対策の充実にも注力する方針である。
特に南部のフーコック島などの人気観光地では、観光客増加を見据えた管理体制の高度化が求められている。
2025年のベトナム観光は、外国人観光客2150万人、国内観光客1億3500万人と、いずれも前年から22%増加する見通しであり、観光収入も過去最高を更新する年となる見込みである。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。