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ベトナムの輸出入総額、過去最高の8000億ドルに到達見込み

<写真:baochinhphu.vn>
ベトナム商工省は、2025年における同国の輸出入総額が過去最高の8000億ドル(約117兆7680億円)に達する見通しを示した。
これは、ベトナムにとって初めての大台突破となる。
グエン・ホン・ジエン商工相は、9月6日に開催された政府の定例会議において、8月の輸出入総額が約630億ドル(約9兆2742億円)に達し、前月比で0.9%増加したと報告した。
この結果、1月から8月までの累計は約6000億ドル(約88兆3260億円)となり、前年同期比で16.3%の増加となった。
輸出額については、8月単月で前月比0.6%の増加、前年同月比では11.2%増を記録した。
対米輸出は前月比で5%減少したが、1〜8月累計では17.3%増と好調を維持している。
1〜8月の輸出総額は3060億ドル(約45兆463億円)に達し、前年同期比で14.8%の増加となった。
特に7月および8月の月間輸出額は平均で420億ドル(約6兆1828億円)を超えており、高水準で推移している。
商工省によれば、2025年通年の輸出入総額は8000億ドル(約117兆7680億円)に達する見込みで、貿易黒字は約140億ドル(約2兆609億円)に達すると見込まれる。
輸出の年間成長率目標は12%とされ、月平均で379億ドル(約5兆5792億円)の輸出額を想定している。
一方で、ジエン大臣は、世界経済には依然として多くのリスクが存在しており、特に米国の政策動向、インフレの進行、価格の変動、サプライチェーンの分断などが懸念材料であると指摘した。
その上で、各省庁および企業に対し、国際市場の変動に迅速かつ柔軟に対応するように呼びかけた。
また、グエン・シン・ニャット・タン商工省次官は、輸出拡大を図るためには重点的かつ包括的な対策が不可欠であると強調した。
従来の主要市場をさらに深掘りする一方で、新たな市場の開拓にも注力する方針を示している。
加えて、輸入も含めた多様な商業促進策を通じ、国内生産や輸出向け原材料の安定的な調達を支援していく意向を明らかにした。
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