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カインホアへのロシア人観光客、約300%急増の理由
<写真:nguoiquansat.vn>
1月から8月にかけて、ベトナム南中部に位置するカインホア省を訪れたロシア人観光客の数が27万9000人に達し、前年同期比で約295%増という顕著な伸びを示した。
この数値は新型コロナウイルス流行前の2019年同時期の水準をも上回っている。
この急増の背景には、ロシア各地からカインホア省カムラン国際空港への直行便の再開および新設がある。
現在、イカル航空、イラエロ航空、アズール航空、レッドウィングス、ベトジェットエアによるチャーター便が週26便、アエロフロートによる定期便が週4便運航されている。
さらに、9月末から10月初旬にかけて、アエロフロートおよびノルドウィンド航空がイルクーツク、エカテリンブルク、ノヴォシビルスク、ウラジオストクなどの主要都市からの直行便を順次開設する予定である。
カインホア省観光協会のファム・ミン・ニュット会長は、航空便の利便性に加え、現地の温暖な気候、手頃な旅行費用、そしてロシア人の嗜好に合致した食文化が人気の要因であると分析している。
また、同省文化・スポーツ・観光局のクン・クイン・アイン副局長は、査証政策の緩和や15〜30日間の長期滞在を可能とする制度、観光振興策の強化が集客に寄与したと述べている。
同省の発表によれば、2025年のロシア人観光客数は、過去最多であった2019年の46万3000人を超える見込みである。
なお、1〜8月のカインホア省全体の観光客数は前年比15.6%増の延べ1280万人に達し、そのうち外国人観光客は370万人を占めた。
観光による収入は50兆5850億ドン(約2830億円)に上っている。
今後、カインホア省は韓国、中国、欧州を重点市場と位置づけ、現地視察団の受け入れや、航空・海路・鉄道を通じた訪問団の誘致を進め、2025年に外国人観光客540万人の受け入れを目指す方針である。
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