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SNS詐欺でカンボジアに、楽して高収入に騙される若者続出

<写真:tienphong.vn>
近年、カンボジアからベトナムへ帰還する若者の数が増加している。
彼らの多くは、SNS上で「楽な仕事で高収入」と誘われて不法に出国し、詐欺組織が運営する労働施設で搾取された末に救出された事例である。
特に被害が多発しているのは、ベトナム西部の国境地域であるタイニン省ベンカウ地区である。
この地域では、Facebookなどを通じて正体不明のアカウントから仕事を紹介され、出国寸前で保護される若者が後を絶たない。
9月下旬には、19歳と20歳の女性2人が相次いで警察により保護された。
彼女たちは「カジノで月給900ドル(13万4820円)」「カラオケ店で月給1000万ドン(約5万6300円)」といった魅力的な条件に惹かれ、無警戒に国境へと向かっていた。
また、9月26日には、22歳の女性をカンボジアに送り出そうとした男が現行犯逮捕された。
彼は100万ドン(約5630円)の報酬を得る目的で、SNSで求人を見つけた女性を国境まで連れて行こうとしていた。
警察の発表によれば、わずか2か月間で約500人がカンボジアから帰還しており、詐欺組織による被害は広範囲に及ぶ。
多くの若者がTikTokやFacebookなどのSNSを頻繁に利用する一方で、政府機関による警告や報道には関心を示さない傾向があると指摘されている。
ベンカウ公安のレ・ティ・フオン・ナム少佐は「生活スキルや自己防衛意識が不足している若者は、SNS上の甘い誘いに簡単に騙されてしまう」と述べ、現状に対する強い危機感を示した。地元警察は宿泊施設や住民と連携し、不審者の通報体制を強化している。
モクバイ国際検問所という最大の出入口を有するタイニン省では、国境を越えた不透明な求人情報に対して厳重な警戒が続いている。
政府は国民に対し、特に高収入をうたう海外求人やオンライン求人に対しては、慎重に対応するように強く呼びかけている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。