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越南のパスポートランクが下落、日本は韓国に抜かれ3位に

<写真:thesaigontimes.vn>
英コンサルティング会社ヘンリー&パートナーズが発表した2025年第4四半期版「ヘンリー・パスポート指数(Henley Passport Index)」において、ベトナムのパスポートは世界92位にランク付けされた。
これは前回(第3四半期)の84位から8ランクの下落であり、同指数の20年に及ぶ歴史の中で3番目に低い順位となった。
ヘンリー・パスポート指数は、世界199の国・地域に対して、査証(ビザ)なし、電子ビザ(e-visa)、到着時ビザ(visa on arrival)、または電子渡航認証(ETA)により渡航可能な国・地域の数を基準として、各国のパスポートをランキングするものである。
ベトナムのパスポートは現在、50の国・地域に対してビザ免除または簡易な入国手続きで渡航可能であるが、この数は前回の51から減少した。
主なビザ免除対象国としては、ASEAN加盟国であるタイ、シンガポール、マレーシア、ミャンマーなどに加え、ケープヴェルデ、コモロ、クック諸島、モルディブなどが挙げられる。
ベトナムの過去20年間における最高順位は、2006年および2007年の78位であった。今回の92位は、2021年の95位、2015年の94位に次ぐ低水準であり、依然としてパスポートの国際的信頼性に課題が残る状況である。
一方、今回のランキングで1位を維持したのはシンガポールであり、同国のパスポートは193の国・地域にビザなしで渡航可能とされている。
これに続くのは190の国・地域で韓国、189の国・地域で日本であり、ドイツ、イタリア、スペインなどの欧州諸国も上位に名を連ねた。
なお、日本とマレーシアも今回のランキングにおいて1ランクの下落が見られた。
ベトナムの順位下落は、同国パスポートの国際的信頼性や外交的影響力の限界を浮き彫りにするものであり、今後の外交政策や出入国交渉のあり方に見直しが求められる可能性がある。
パスポートの価値は、単なる渡航自由度を示す指標にとどまらず、国家の国際的地位や信頼性を映す鏡とも言えるため、外交努力と制度整備の両面からの改善が急がれる。
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