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ホーチミンの交通渋滞、深刻化する背景と原因
<写真:tuoitre.vn>
近年、ホーチミン市における交通渋滞の深刻化が顕著となっている。
ホーチミン市建設局の発表によれば、個人車両の急増、ピーク時における通行量の増加、インフラ整備の遅れ、同時多発的な工事の進行、さらには交通ルールの違反といった複数の要因が渋滞を複雑化させている。
とりわけ、既存の道路網が急速に高まる交通需要に対応しきれていない。
幅の狭い道路や整備の行き届かない交差点、公共駐車場の不足が交通容量を著しく圧迫している。
加えて、歩道の商業利用や路上駐車、違法停車といった行為が走行車線を狭め、車両の円滑な通行を妨げている状況である。
現在、ホーチミン市内各地において複数の交通インフラプロジェクトが進行している。
東部および北東部では、環状道路3号線の整備や主要交差点の改良が行われており、西部では国道1号線とグエン・ヴァン・クア通りの交差点改良工事が進められている。
南部では国道50号線の拡張工事が進行中である。
ホーチミン市中心部においては、グエン・コアイ橋道路の建設や、都市鉄道(メトロ)2号線(ベンタイン〜アンスオン)の整備準備が進められている。
さらに、ホーチミン市はBOT(建設・運営・譲渡)方式を用いて、国道1号・13号・22号、ならびにグエンフートー通りを含む南北軸道路の整備を加速させる計画を打ち出している。
中長期的な取り組みとしては、2026年から2030年を対象とした統合的な交通インフラ整備計画の策定が予定されている。
この中には、ロンタイン国際空港と接続するスオイティエン〜ロンタイン間の鉄道や、ビンズオン省まで延伸される都市鉄道2路線を含む、全9路線の建設構想が含まれている。
ホーチミン市当局は今後、公共交通機関の利用を促進するとともに、個人車両の利用を適切に管理するスマート交通政策の推進を目指す方針である。
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