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空港で「手荷届かない」が多発、説明なしの安全優先・減載措置
<写真:nguoi-viet.com>
近年、ベトナム国内外を運航する航空便において、乗客が目的地に到着しても手荷物が出てこない「手荷物置き去り」の事例が相次いでいる。
ベトナム航空やベトジェットなどの航空会社によれば、安全確保を目的とした「減載」措置がその背景にあるとされるが、これに対する乗客の不満は増している。
17日に運航されたハノイ発カントー行きの便では、乗客が到着後も長時間手荷物を受け取れず、最終的に「過積載のため、手荷物はノイバイ空港に残された」との説明がなされた。
このような減載措置は国際線においても確認されており、過去には東京発ハノイ行きの便で、多数の手荷物が日本に取り残されたままとなる事例も発生している。
航空会社側は機体の重量制限、悪天候、機材の変更などにより、積載可能な重量が制限されるケースがあると説明している。
特に、離陸直前に策定される積載計画によっては、貨物室の容量不足や離陸性能への影響を理由に、一部の手荷物が削減の対象となる場合がある。
しかしながら、乗客に対する事前通知や到着後の説明が不十分である点は大きな問題とされている。
複数の乗客が「突然手荷物が届かず、何の説明もなかった」と不満を漏らしており、中には空港職員から翌日に空港へ再訪するように指示された事例もある。
航空会社各社は、手荷物の遅延や紛失に際して報告書(PIR)の作成や追跡システムの提供を行っている。
また、手荷物が24時間以内に届けられなかった場合には、ベトジェットが補償金として国内線では18万ドン(約1070円)、国際線では30万ドン(約1780円)を支給している。
専門家は「技術的な減載措置は理解できるが、乗客への丁寧な説明と迅速な対応が不可欠である」と指摘する。
手荷物が別便で輸送される可能性がある場合には、事前にその旨を通知し、到着後の手続きや補償についても明確化すべきであるとの声が高まっている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。