おすすめのプロモーション
2025年版世界人材競争力、ベトナムはASEANで4位
<写真:nguoiquansat.vn>
仏INSEAD経営大学院と米国ワシントンD.C.に本拠を置くシンクタンク「ポーチュランズ研究所」は、2025年版「世界人材競争力指数(GTCI)」を発表した。
これによると、ベトナムは東南アジア諸国の中でシンガポール、マレーシア、フィリピンに次ぐ第4位にランクされ、世界全体では135か国中76位となった。
GTCIは、人材の獲得・育成・定着・専門スキルなど6つの分野にわたる77の指標を用いて各国の人材競争力を評価するものであり、今回が第11回の公表となる。
今回、ベトナムは前回の75位から1ランク後退した。
評価項目の中で最も高い評価を受けたのは「人材育成(Grow)」であり、67位に位置づけられた。
これは、教育、職業訓練、実務経験を通じたスキル向上の取り組みが評価された結果である。
一方、「人材定着(Retain)」および「高度スキル(GA Skills)」の項目ではいずれも79位にとどまり、課題が浮き彫りとなった。
前者は社会保障制度、治安、経済の安定性などを基準とするものであり、後者は高度専門職や研究開発分野における人材確保力を測る指標である。
地域別の動向を見ると、シンガポールが初めて世界1位に躍進し、過去10年間にわたって首位を維持していたスイスを上回った。
同国は、強固な教育制度、効果的なガバナンス、そしてAI時代に適応可能な労働力の育成戦略が高く評価された。
以下、マレーシアが46位、フィリピンが75位、ベトナムが76位、タイが77位、インドネシアが80位、ラオスが106位、カンボジアが115位と続いている。
ポーチュランズ研究所のラファエル・エスカローナ・レイノソ所長は「急速に進行する技術革新と地政学的リスクが、各国における人材戦略の重要性を一層高めている」と述べた。
また、INSEADのリリー・ファン教授は「AIは人間の潜在能力を引き出す可能性を秘めているが、同時に不確実性という新たな課題ももたらしている」と指摘した。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。