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ベトナム製造業、悪天候の影響下でも成長を維持

2025年12月03日(本日)07時00分 公開
ベトナム製造業、悪天候の影響下でも成長を維持

<写真:bnews.vn>

 

米調査会社S&Pグローバルが12月1日に発表した報告書によれば、11月のベトナム製造業は一時的な悪天候による混乱を受けながらも、成長基調を維持した。

 

製造業の景況感を示す購買担当者景気指数(PMI)は53.8を記録し、10月からわずかに低下したものの、5カ月連続で景気拡大の水準を保っている。

 

同報告では、大型台風の影響により供給網や生産スケジュールに混乱が生じ、納入業者の納品時間が2022年5月以来最も長くなったとされている。

 

さらに、原材料の供給不足が仕入れ価格を押し上げ、企業は一部のコスト上昇分を製品価格に転嫁する対応を取った。

 

S&Pグローバルのエコノミストであるアンドリュー・ハーカー氏は「供給網と生産ラインに支障が出たにもかかわらず、年末に向けて前向きな動きが続いている」と指摘した。

 

実際に、生産量は7カ月連続で増加し、新規受注も3カ月連続で拡大している。

 

特に輸出受注は、15カ月ぶりに顕著な成長を見せており、中国本土およびインドからの需要増加が主な要因となっている。

 

2026年を見据えては、企業側の楽観的な見通しが広がっており、受注増加と天候の安定化に対する期待が強まっている。

 

回答企業の約半数が、2026年の生産量の増加を予測しており、企業心理は過去17カ月で最も高い水準に達した。

 

一方、HSBCが発表した調査「Global Trade Pulse」では、ベトナム企業の73%が6カ月前と比べて通商政策への理解が深まったと回答している。

 

売上への懸念は和らぎつつあるが、貿易を取り巻く不確実性への警戒感は依然として根強く、コスト転嫁や生産性向上、自動化・AIへの投資などを通じた対応が進められている。

 

輸出先の多様化も進展しており、シンガポール、中国本土、フランス、タイ、日本などが主要市場として挙げられている。

 

地域および欧州との貿易ルートへの依存も高まっており、年商5億~20億ドル(約782億〜3126億円)規模の企業の半数が東南アジア市場に注力している。

 

また、全体の約90%の企業が今後2年間の国際貿易に対して強気の姿勢を示している。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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