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ベトナム製造業に回復の兆し、3月PMIが景気拡大領域に

<写真:vneconomy.vn>
米調査会社S&Pグローバルが発表した最新レポートによれば、2025年3月のベトナム製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.5を記録し、前月の49.2から上昇した。
これにより4カ月ぶりに景気拡大の兆しが確認された。PMIが50を上回ることは、製造業の活動が拡大していることを示す。
今回の指数改善は2025年初頭以降初めてとなる新規受注および生産量の増加によるものであり、生産量は2024年8月以来の大幅な伸びを見せた。
S&Pのエコノミストによれば、3月に入って製造業がより力強く動き始めている。
ただし、輸出向けの新規受注は5カ月連続で減少しており、企業の先行き見通しには依然として慎重さが見られる。
S&Pによれば、国際的な不確実性が人員採用や原材料調達に対する消極姿勢を生じさせている。
実際、大手鋼材メーカーのホアセングループにおいては、2025年第1四半期の販売量が前年同期比で6%減少した。
国内販売は堅調であったが、輸出は38%の大幅減となった。
アパレル大手のメイ・ソン・ホンも同様に、第3四半期までは注文を確保しているが、第4四半期の見通しは不透明であり、関税措置の影響に対する懸念が広がっている。
一方、化学大手のドゥクザンケミカルは主力製品である黄リン(P4)の需要増に支えられ、2025年第1四半期の売上高は前年同期比17.8%増となった。
輸出は20%増と、内需の13.2%増を上回る伸びを見せている。
このようにベトナム製造業全体としては回復基調にあるが、外部環境の不透明さが引き続き成長の足かせとなっている。
企業の楽観的な見通しは限定的であり、価格競争力の維持を目的として製品価格を3カ月連続で引き下げる動きも見られている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。