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製造業に台風ヤギから回復の兆し、10月はPMIが51.2に上昇
<写真:baodautu.vn>
ベトナムの製造業は10月に回復を見せ、PMI(購買担当者指数)が51.2に上昇した。
これは9月に発生した台風ヤギによる影響からの回復を示しており、6~7ヶ月にわたる経済の強化が続いていることを反映している。
S&Pグローバルによると、10月の製造業PMIは50ポイントを超え、前月の47.3から大幅に回復した。
9月には台風ヤギによる大雨や洪水が生産業務に深刻な影響を与え、一時的な事業停止や生産ライン、サプライチェーンの遅延が発生してPMIが低下した。
10月には生産量と新規受注が回復し、前向きな兆しを見せているが、回復速度は9月以前のペースには及ばない。
輸出注文は若干増加したが、国際的な需要の低下が見られ、企業は在庫を活用して受注に対応しており、完成品の在庫量が減少した。
一方、労働市場は停滞気味で、一部企業では人員削減が進められている。
在庫活用の強化が続く中、材料費や燃料費、運送費の上昇により、企業は価格を引き上げてコストを補填している。
また、供給業者の納期は2ヶ月連続で延長され、台風の影響が運送部門に引き続き及ぶ状態で、延長幅は9月より軽微であった。
新規注文の増加と生産の拡大によって購買活動は回復しており、今後数ヶ月で生産がさらに増加する見通しである。
S&Pグローバルは企業の売上増加とビジネス拡大計画が、2025年に向けての製造業の楽観的な見通しを支えていることを指摘した。
ただし、アメリカの大統領選挙を含む世界的な政治的な不確実性が、企業の信頼感を低下させているという。
S&Pグローバルの経済責任者であるアンドリュー・ハーカー氏は「10月のデータは新規注文の増加と生産拡大による回復を示しているが、いまだ一部企業は台風の影響を受けており、成長速度に制約がある」と述べている。
企業は年末に向けて注文が増加することを期待しており、生産能力の増強を目指している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。