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2026年は「理由なき旅行」の年、ベトナム人旅行者の価値観に変化
<写真:baomoi.com>
旅行予約サイト大手のBooking.comが発表した2026年の旅行トレンド予測によれば、ベトナムを含む世界各地の旅行者の間で、特定の目的や記念日に依存しない「理由なき旅行」が新たな潮流となりつつある。
調査結果によると、ベトナム人旅行者の71%が「特別な理由がなくても旅行を決める」と回答しており、21%は「伝統的な節目を待たずに夢の目的地へ向かう」としている。
さらに、84%が「頑張った自分へのご褒美として旅行する」と答えており、旅行が自己評価や努力の成果を祝う手段として捉えられていることが明らかとなった。
旅行の動機はこれまで以上に多様化している。
昇進(33%)、失恋後の気分転換(17%)、新しい服を披露するため(12%)、予期せぬ税金の還付(7%)など、従来の常識にとらわれない理由で旅行を選択する人が増加している。
また、健康の改善や断酒の達成といった自己変革の節目を祝う旅も注目されている。
このような「超個人化された」旅行体験の実現にはAI技術の活用が鍵を握るとされ、ベトナム人旅行者の86%が、天候と自身の肌の相性を確認するためにAIツールを使いたいと回答している。
Booking.comベトナム代表のブラナヴァン・アルルジョティ氏は、旅行がもはや単なる休暇ではなく、自己表現の手段や人間関係を見つめ直す場へと変化していると指摘している。
たとえば料理体験においては、現地で得た食材を自宅に持ち帰り、日常の中で旅の記憶を再現するような行動が広がっている。
本調査は世界33カ国・地域の約3万人を対象に実施され、ベトナムからは505人が参加した。ベトナム人旅行者の意識が世界的なトレンドと一致している点も注目に値する。
これまでの「避暑型旅行」や「環境配慮型旅行」などのトレンドに続き、「理由なき旅行」は旅の在り方を根本から問い直す新たな価値観として、今後の定着が期待される。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。