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観光客の衣料品爆買い増加、外国人がベトナム衣料に注目
<写真:znews.vn>
ベトナム国内のファッションブランドが、東南アジアを中心とする外国人観光客の間で急速に注目を集めている。
従来は観光や文化体験を主目的として訪れていた外国人の間で、ベトナム製ブランド衣料の購入が新たな渡航動機となりつつある。
東南アジア域内在住の女性Nは、ベトナムの現地ブランドによる新作発表を受け、空のスーツケースを携えてホーチミン市に飛来した。
Nはわずか1日で1000ドル(約14万4750円)超を衣料品の購入に費やしたという。
Nによれば、ベトナム製の衣料品は価格帯が10〜50ドル(約1450〜7240円)と手頃で、コットン素材を基調としたストリート風のデザインが特徴である。
品質に比して価格が極めて安価であり、購入意欲を掻き立てられるという。
こうした動向の背景には、SNS上で拡散される「Vietnam Haul(ベトナム戦利品)」動画の存在がある。
動画投稿プラットフォームでは「#vietnamhaul」や「#localbrandviet」といったハッシュタグが数百万回以上再生されており、現地ブランドの店舗や小規模ショップを巡る外国人観光客の姿も増加している。
このような需要拡大を受け、ブランド側も対応を強化している。
ある現地ブランドでは2024年と比較して外国人顧客数は約3倍に増加し、別のブランドでは韓国や日本からの若年層を含む訪問客が増加しているという。
一方で、急増する需要に応じた品質維持が課題となっており、大口注文への対応や縫製・素材基準の維持、人材育成などが急務とされる。
繊維業界の専門家によれば、ベトナムブランドは国際的なデザイン感覚と競争力ある価格設定によって成長を遂げている。
特にファッション都市で教育を受けた若手デザイナーの台頭と、接客力の高い販売員の存在が、訪問者に強い好印象を与えているという。
2025年のベトナム繊維製品輸出額は約460億ドル(約6兆6585億円)に達すると見込まれており、同国は引き続き世界第2位の輸出国としての地位を維持する見通しである。
また、国内のファッション市場も35億ドル(約5066億円)規模に拡大しており、今後も成長が期待されている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。