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外国人観光客に人気拡大、ローカルブランドのファッションツアー

<写真:tuoitre.vn>
ベトナム国内のローカルファッションブランドが、外国人観光客にとって新たなショッピング目的地として注目を集めている。
独自性のあるデザイン、手頃な価格帯、そして流行を巧みに取り入れた多彩なスタイルが支持され、ベトナムファッションツアーが特に若年層の間で高い人気を博しているという。
ホーチミン市のファッションストリートでは、シンガポールやノルウェーといった国々から訪れた旅行者が、ベトナム製の衣類を手に取る光景が頻繁に見受けられる。
彼らの多くはSNSを通じてブランドの存在を知り、旅行予算の多くをショッピングに費やしている。
ベトナムのファッションは、持続可能で着回しの利くデザインに高い評価が集まり、品質と価格のバランスの良さが他国の製品に比べて優れているとの声も多く聞かれる。
特にInstagramやTikTokでは、「#VietnamFashionTour」「#VietnamLocalBrand」といったハッシュタグが付けられた動画投稿が急増しており、アジアやヨーロッパの若者にとってベトナムがファッション体験の新たな場として認知されつつある。
現地ブランドである「Catci」や「LSoul」などは、シンプルで着こなしやすいデザインに加え、持続可能性を重視した商品展開を行っており、訪越観光客のみならず、バンコクや上海といった海外市場への進出も視野に入れている。
特に、現地の嗜好に合わせたデザインの調整を行いながらも、ブランドとしての個性を損なわない戦略が採られている点が特徴的である。
ホーチミン市繊維刺繍協会のファム・ヴァン・ベト副会長は、若い世代が技術と創造性を活かしながら、サプライチェーンの主導権を握りつつあると指摘する。
現地生産によるコスト面での優位性を活かしつつも、「安さ」を売りにするのではなく、「価格に見合った価値を提供する製品」としての位置づけが重要であると強調している。
ただし、国際市場への本格的な参入には、原材料の供給体制や支援産業の未整備、そして激化する国際競争といった課題も依然として残っている。
ベト副会長は、小規模生産と迅速な商品展開を特徴とするベトナムブランドの戦略が、ニッチ市場への対応や越境ECの活用によって今後の成長を後押しすると見解を示している。
また、3DデザインやAIによる個別対応支援といった新たなテクノロジーの普及が、中小ブランドにとって国際競争力を高める鍵になるという。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。