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Z世代の若年層市場、ブランド戦略の変革

2025年04月09日(水)07時00分 公開
Z世代の若年層市場、ブランド戦略の変革

<写真:tuoitre.vn>

 

ベトナムでは1997年から2012年生まれのZ世代が急速に存在感を高めており、2025年には全人口のおよそ30%を占めると予測されている。

 

この世代は単なる消費者にとどまらず、デジタル時代における「創り手」としても注目されており、企業のマーケティング手法、ブランド構築、人材マネジメントに対し、新たな課題と可能性を提示している。

 

ファッションブランド「Levents」の創業者であるグエン・チュン・バー・トゥック氏は、Z世代を主要ターゲットと定め、「衣服ではなく、感情と夢を売る」という理念を掲げている。

 

この世代は製品そのものの機能性や価格よりも、ブランドが提供する価値観や体験、背景にあるストーリーに共感する傾向が強い。

 

つまり、ブランドに対する感情的なつながりが購買行動を左右する時代が到来している。

 

また、1999年生まれの人気YouTuber、MCカイン・ヴィー氏は、英語学習やライフスタイルをテーマとした動画で220万人以上の登録者を持ち、その影響力を通じて数多くの企業と連携している。

 

このように「個人がブランドとなる」現象は、YouTubeやTikTokの普及により定着し、Z世代への効果的なリーチ手法として機能している。

 

Nielsenの調査によれば、Z世代の55%がSNS上のインフルエンサーのレビューを参考にしてオンラインで商品を購入しているという。

 

彼らは「消費者」であると同時に「情報発信者」としての役割を担っており、企業の情報戦略において重要な存在となっている。

 

一方で、Coolmateの共同創業者であるグエン・ホアイ・スアン・ラン氏は、Z世代は自身の価値観やスタイルと一致するブランドであれば、価格に関係なく支出を惜しまないとして、企業はこの世代の感性に即した製品と体験の提供が不可欠であると語る。

 

同社では若年層向けの商品開発や運営体制の見直しを進めており、Z世代市場への適応を急いでいる。

 

しかしながら、Z世代は決断力が高く購買スピードも早い反面、オンライン詐欺の被害に遭うリスクも高い。

 

K-POPの偽チケット販売やSNSを通じた偽装取引、品質不良など、様々なトラブルが発生している。

 

企業側には信頼性の高い情報提供と顧客との透明性のある関係構築が求められており、同時にZ世代自身の消費リテラシー向上も重要な課題である。

 

Z世代の影響力は今後さらに拡大していくと見られており、企業にとってこの世代への対応はもはや選択肢ではなく、避けられない課題となっている。

 

単なる製品の提供にとどまらず、共感と信頼に基づいた持続的な関係性の構築こそが、ブランドの未来を左右する鍵となる。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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