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ロンタイン空港接続インフラ整備、遅延が顕在化・進捗に課題
<写真:dantri.com.vn>
ベトナム政府は、南部ドンナイ省で建設中のロンタイン国際空港に関連する交通インフラの整備を加速させている。
しかしながら、複数の重要プロジェクトにおいて進捗の遅れが顕在化しており、空港の円滑な運用開始に向けた懸念材料となっている。
ファム・ミン・チン首相は19日の試験飛行を前に、ロンタイン国際空港の視察を9度目として実施し、接続道路や鉄道などの整備状況を確認した。
現在、空港へのアクセス向上を目的とした複数の高速道路建設が進められているが、特にビエンホア〜ブンタウ間の高速道路や、ホーチミン市環状道路第3号の一部区間において工事の遅れが報告されている。
空港西側に位置するホーチミン市〜ロンタイン〜ザウザイ高速道路では、拡張工事が2026年末までの完了を予定しているが、用地取得の遅れが工程に影響を及ぼしている。
一方、メコンデルタ地方からのアクセスを担うベンルック〜ロンタイン高速道路については、2026年第2四半期の開通を目指しており、施工体制の強化が求められている。
また、ホーチミン市人民委員会は、タンソンニャット国際空港とロンタイン国際空港を結ぶ都市鉄道の整備について、メトロ2号線およびトゥーティエム〜ロンタイン間鉄道の整備を優先する方針を政府に提案している。
都市鉄道網の整備が進展すれば、両空港間の移動時間短縮と利便性の向上が期待される。
現在整備中のT1およびT2道路は、それぞれ国道51号線およびビエンホア〜ブンタウ高速道路に接続し、空港への主要アクセス路として機能することが期待されている。
空港敷地内と各高速道路を結ぶインターチェンジ施設の一部はすでに完成しており、今後の開通に向けた基盤が徐々に整いつつある。
ロンタイン国際空港は2026年中頃の商業運用開始を目指しており、同年末までに国際線の80%が移管される計画である。
ベトナム政府はロンタイン国際空港を南部の航空ハブとして位置付けており、欧米およびオセアニア路線など中長距離国際線の拠点とする方針を示している。
しかしながら、ロンタイン国際空港とタンソンニャット国際空港との間には40km以上の距離があるため、国内外の航空会社や専門家の間では、乗り継ぎの利便性や交通インフラの未整備に対する懸念が根強く存在している。
こうした課題に対し、利用者視点に立った迅速な対応が求められている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。