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新車市場で価格競争が激化、日韓SUVが大幅値下げ
<写真:autopro.com.vn>
2025年のベトナム自動車市場において、日韓の自動車メーカーが展開するSUVにおける価格競争が一段と激しさを増している。
マツダの「CX-5」が先陣を切って値下げに踏み切ったことで、他メーカーもこれに追随し、各セグメントにおける価格の下限が更新される展開となった。
マツダ「CX-5」は、4月に公式価格を7億1400万ドン(約421万2600円)と発表したものの、実際の販売現場では6億9400万ドン(約409万4600円)まで値下げされたケースも確認されている。
この価格は同セグメント内で最安水準となり、BセグメントのSUVに対しても価格面で圧力を与える結果となった。
これに続き、米フォードの「テリトリー」も7億ドン(約413万円)を下回る価格で販売され、CX-5の強力な競合車として台頭した。
さらに、現代自動車の「サンタフェ」は7月に8億5500万ドン(約504万4500円)に値下げされ、初めて9億ドン(約531万円)を下回る価格で市場に投入されたが、販売台数ではマツダの「CX-8」に及ばなかった。
BセグメントSUVでは、三菱の「Xフォース」が定価5億9900万ドン(約353万4100円)で投入された。さらに、登録税を100%免除する販売促進策を展開し、実質価格を5億3900万ドン(約318万円)にまで引き下げた。
これを受けて、現代の「クレタ」やキアの「セルトス」、チェコのシュコダが展開する「クシャク」なども価格を引き下げ、同セグメントにおける価格帯の見直しが進んだ。
加えて、小型SUV市場では、現代の「ヴェニュー」が同様の税免除措置を導入し、実質価格を4億4900万〜4億8500万ドン(約264万9100〜286万1500円)に設定した。
しかしながら、販売実績は伸び悩んでいる状況である。また、新型車「フロンクス」も5億ドン(約295万円)を下回る価格で市場参入を図るなど、価格競争は下位セグメントにも波及している。
一連の値下げは、既存在庫の処分や新型車投入を見据えた販売促進策と考えられるが、過度な値下げがブランド価値に与える影響や、中古車市場への波及が懸念されている。
今後、各社がどのような価格戦略を採るかが注目される。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。