船家が数千人の命救う
深夜の洪水で、Quang Binh省Tan Hoa区の民家は屋上まで浸水した。急いで家畜や貴重品をまとめ、老人や子供を抱え上げて船家に避難した。10月18日の未明、水位が低くなり始めて、「水に囲まれた4日間」が終わった。
Truong Ba Phung（63歳）は「船家があって助かった。2010年の洪水ほど深刻ではなかったが、水位の上昇が早かった。船家がなければ、死んでいたかもしれない。」と言った。
船家
Phungさんは「2010年に起こった歴史的な洪水では、布団、衣服、米、鍋を持ち出し、山でテントを張って家畜と避難生活を続けた。山に避難できなかった人は屋上に避難し、救助団を待っていた。」と語った。昨年、耐水性の木材とベニヤ版で船家を作っていた。床に20個の空気袋を敷き詰めて5m×3.6ｍの船家を作るのに、一週間かかった。かかった費用は1500万ドンだ。「大きな出費だったが、今年の洪水をうまくしのげた。95歳の母と7人の子を山までおんぶする必要がなかった。それに、とうもろこしと米を腐らせずにすんだ。」と、安堵の色を見せた。
Phungさんは食料の保存状態をチェックしていた。
「この船家のおかげで、命と財産が救われた。ガスコンロも使えたので、調理にも困らなかった。船家は家と結び付けられているので安心だ。」
Truong Duc Tho（58歳）は、テレビと食品を船家から家に戻した。3日間も水に囲まれたが舟屋に避難させた食品は傷んでいなかったので喜んでいた。「この船家を作るのに２千万ドンかかった。もし可能なら、もう一軒を建てたい。」といった。
船家の収容人数は7人といったところだ
船家が建てることができるのは、お金を持っている市民だけだ。洪水の時、彼らはしばらくの間子供や貴重品を、船家を持っている人に預けて山に避難するという。Tan Hoa村では、668世帯中320世帯しか船家を有していない。船家というアイディアは市民の財産となるであろう。財産保管という目的にとどまらず、人命も守るものになるからだ。
Source: Vnexpress.vn
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