ベトナムでも「#metoo」運動活発化、大手新聞紙の記者が婦女暴行疑惑か

2018年04月26日(木)00時00分 公開
ベトナムでも「#metoo」運動活発化、大手新聞紙の記者が婦女暴行疑惑か

 

19日、ベトナムの大手新聞社Tuoi TreのDan Ainh Toan局長が女性部下を暴行した疑惑が生じた。被害を受けた女性は自殺を図ったものの、一命をとりとめたという。

 

 

 

被害を受けた女性は会社に被害届を提出した。同社は婦女暴行疑惑を持たれているToan局長を謹慎処分にし、事件の調査に乗り出した。

 

 

翌日、同社の編集委員会は関係者と協議し、21日にToan局長は降格処分とされることが決まった。

 

 

Toan局長は「被害女性とお酒を飲んだ後、女性を自宅に招き入れたが性的な行為は無かった」と述べ容疑を否認している。

 

 

メディアが政府の情報操作を受けやすいと言われるベトナムの中でもTuoi Tre社は政府の汚職や社会問題を次々と報じており、国民から高い支持を得ていた新聞社だ。それだけに今回の暴行騒動は国民のTuoi Tre社への信頼を揺るがしかねない事態と言える。

 

 

女性がセクハラ被害を受けたことをSNS上で告白する「#metoo」運動は現在世界で広がりを見せており、その波はベトナムにも来ている。ネット上ではセクハラ被害にあった女性が次々と声明を出している。

 

 

21日、Toan局長は辞任届を提出した。辞任届には「真相はどうであれこのような事態を引き起こしてしまった以上、局長としての職務を全うすることはできない。管理職としての責任は自覚しており、その責任を果たすことができないと認識した」と書いていたという。

 

 

Tuoi Tre社の編集委員会は事件の解決に向けて警察と協力し調査に乗り出しているが加害者側と被害者側の証言が矛盾しており決定的な証拠を掴めずにいる。

 

 

同社の幹部は「今回の巫女暴行事件は読者の信頼を揺るがしかねない重大な事件だ。事件の真相解明の為に全力をあげて調査をし、厳正な処分を下すつもりだ。社員一同全力をあげ読者からの信頼を取り戻したい」と述べた。

 

 

現在副編集長のChauc Ngoc Phuc氏が局長の後任を務める予定だ。

 

出典:Vietso

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