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工商省、GrabによるUberの買収の調査開始へ
5月18日、工商省のベトナム競争庁(VCA)はUberの東南アジア事業を買収した配車アプリのGrabを正式に調査すると決定した。
<Grabアプリの写真>
調査の期間は180日間を予定しており、さらに120日間延長する可能性もあるという。
VCAによると、今週の初めから30日間はUberの買収が競争法に違反している可能性があるとして調査を進めているという。最優先の調査事項はGrabについての関連市場や市場のシェア、違反の予測といった調査だ。
今年3月、UberとGrabはUberが同社の東南アジア事業と引き換えにGrabの株式の27.5%を保有するという契約を発表している。
VCAはGrabに対してUber買収に関する情報や文書を要求するために職員を派遣している。
しかし、Grab側は「GrabとUberのシェアを合わせてもベトナム市場の30%以下のシェアしか獲得できておらず、ベトナムでシェアを拡大するまではベトナム競争庁に情報を渡すことはできない」と主張している。
4月6日、VCAはその後、Grabの法定代理人を報告会議を行ったが、Grab側はその証拠となる資料を提出できなかった。
GrabはO2O(オフラインーオンライン)を使用した移動手段で最も頻繁に使用されているサービスの1つで、東南アジアの195都市で利用されている。500万人以上がこの移動手段を日々利用している。
商工省によると、もし報告もなくGrabが以上の30~50%のシェアを取得した場合、Grabは昨年度の総収入のうち10%の割合の罰金が科されるという。50%以上のシェアを取得した場合、独占状態と決められ、買収が禁止されている。
罰金が科される可能性があるのはベトナムだけでなく、マレーシアやフィリピン、シンガポールでも同様だ。今後Grabの拡大には詳細な情報や文書が必要となる。
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