<ベトナム・ハノイの建設現場で鉄棒を組み立てる労働者(写真提供:Reuters/Kham)>

 

世界銀行の報告書によると、世界経済の低迷により、ベトナムの経済成長速度も低下する見通しだという。

 

12月13日(火)、世界銀行は半年に1度発行している「Taking Stock」という報告書において、今年は6.8%だったベトナムのGDPは来年には6.6%まで下落し、2020年には6.5%になると予想している。

 

 

同報告書によると、貿易の門戸を大きく開いているベトナムは、悪化していく世界の経済環境の影響を受けやすいため、成長速度が低下しやすいという。

 

今年度3%を記録していた世界全体の実質GDP成長率は、来年には2.9%に下落する見込みだ。成長率低下の原因の1つには、米中間の貿易戦争が拡大したことで国際貿易や投資が伸び悩んだことが挙げられるという。

 

世界銀行のチーフエコノミストSebastian Eckardt氏はベトナムに関して「世界経済の低迷と貿易での緊張状態がベトナムに不確定要素を与えている」と述べた。

 

米国連邦準備制度理事会が金利を押し上げたことで発生した世界の輸出需要の低下やベトナムへの貿易投資の減少がベトナムの経済に影響を与えるリスクの1つだと同氏は付け加えた。

 

また、同氏によると、ベトナムは潜在的な打撃に対する解決策を強化するために、金融政策や為替相場の変動、財政赤字の削減などの反応性の高い政策を行うべきだという。

 

外部条件は悪化しているものの、ベトナム国内での強い内需と製造業の強い輸出志向により、ベトナム国内での成長は回復傾向にあると報告されている。

 

ベトナムのGDPは今年上昇すると予測されていたが、現在は昨年と同じ6.8%となっている。

 

ベトナム国立銀行が行なった金融引き締め政策によるインフレでGDPが4%を維持する見通しだ。世界銀行によると4%のGDP成長が今後2年間続くという。

 

公債は昨年GDPの61.4%から61.5%に急増したが、ベトナムが許容する65%を未だ下回っている。報告書によると、この数字は来年も維持され、2020年には61.4%に下落する予想だという。

 

 

世界銀行のベトナム局長であるOusmane Dione氏は、「困難な世界情勢にも関わらず、ベトナムはインフレの調整や比較的安定した為替相場によってたくましい成長を続けている」と述べた。

 

同氏によると、政策立案者は民間部門の強化や公的機関の効率的な投資を促進させるためにベトナムの経済成長を利用するべきだという。

 

出典:VnExpress

 

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