東南アジア最大の太陽光発電、稼働開始

2019年09月09日(月)00時00分 公開
東南アジア最大の太陽光発電、稼働開始

東南アジア最大規模の420MWの太陽光発電事業が、タイニン(Tay Ninh)省で正式に運転を開始した。

 

7日、ベトナムの建設会社Xuan Cau社とタイの複合企業B.Grimm社との合弁会社であるDau Tieng太陽光発電複合施設は、ホーチミン市から約100km離れた場所にあるTay Ninh省Tan Chau地区で正式に発足した。

 

3億9100万ドル(約418億円)相当のDau Tieng太陽光発電所は、ベトナム最大の人造湖であるDau Tieng湖の半水面上の540ヘクタールの敷地面積を占めている。

 

同複合施設の建設は2018年6月に着手し、約10ヶ月で完成した。

 

Dau Tieng太陽光発電所は、毎年約32万世帯分の消費量に相当する約6億8800万kWhの電力を供給する予定である。

 

同発電所で発電された電力は、Tay Ninh省の電力需要を十分に満たし、他の南部地域にも供給することが可能だという。

 

中央経済委員会の委員長であるNguyen Van Binh氏は、Dau Tieng太陽光発電所がTay Ninh省をベトナムにおける発電所の『首都』の一つにするだろうと発足式で述べた。

 

「同発電所は、 グリーンエネルギーやクリーンエネルギーのための貴重な資源に貢献すると同時に、ベトナムのエネルギー安全保障の確保や地域の社会経済発展の促進に役立つだろう」と同氏は述べた。

 

Tay Ninh省は、再生可能エネルギーの大きな可能性を秘めているという。

 

同省は、すでに10件の太陽光発電事業を展開しており、そのうち6件がDau Tieng湖の半水面上にある。

 

総電力量808MWを発電すると予測されている10件の事業のうち9件は稼働しており、668MWの電力を発電している。

 

天然資源・環境保護戦略計画研究所によると、ベトナムの年間日照時間は2700時間であり、再生可能エネルギーの大きな可能性を秘めているという。

 

ベトナム政府は、原子力への依存を低減するために再生可能エネルギーへの投資を誘致するいくつかの政策を発表した。

 

現在、太陽光発電は、ベトナムにおける総発電量の0.01%を占めているが、政府はこの比率を2030年までに3.3%、2050年までに20%まで増加する計画を立てているという。

 

ベトナムは現在、電力需要を水力発電と火力発電に大きく依存しており、環境に悪影響を与えるため、国内および国際的なコミュニティーから批判を受けている。

 

ベトナムは、2030年までに、主に太陽光発電と風力発電の再生可能エネルギーを通じて10.7%の電力を生産することを目指している。

 

出典:vnexpress

 

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