おすすめのプロモーション
タクシーに財布忘れた観光客、ドライバーが財布届ける
火曜日、警察勤務の韓国人男性がホーチミン市内のタクシーで財布を忘れたという。ベトナムの大手タクシー会社のビナサンタクシーのドライバーであるNguyen Le Minh Ducさんが車内に財布が残っていることに気づき、財布を男性のもとに届けたそうだ。
財布を受け取った韓国人のShin Seung Hyunさんは財布を届けてくれたタクシードライバーに感謝の意を示した。
Shinさんは「私は警察官で、市民の落し物を回収するのが仕事であるのに、今回自分が落し物を拾ってもらうとは思っていなかった。落し物を届けてくれたタクシードライバーには本当に感謝している」と話している。
同氏は当時の状況について「落とした財布の中には身分証明書や保険証、お金が入っていた。財布をなくしたことがわかったとき、どうすればいいかわからず、パニックになりかけていた」と語っている。
財布を発見したDucさんは財布の中からShinさんの連絡先が書かれた紙を発見し、直ちにShinさんに電話した。その後、Ducさんは韓国語を話すことができるNguyen Minh Chauさんに同席してもらい、Shinさんに直接会って財布を手渡した。
Ducさんは「財布を手渡した時、Shinさんはとても嬉しそうだった。韓国語で何か言われたが、韓国語がわからないので何といっていたかは理解できなかった。ただ、ベトナム語で『ありがとう』と言ってくれたのはわかった」と当時の状況を振り返る。
さらにDucさんは「母からはいつも落し物を拾ったら持ち主に必ず届けるよう教えられていた。自分自身も他の人に落し物を拾ってもらったことがあるので、Shinさんの気持ちはよくわかる」と続ける。
<左からShin Seung Hyunさん、Nguyen Minh Chauさん、Nguyen Le Minh Ducさん(Tuoi Treニュースより)>
2人の通訳をしたChauさんはShinさんに電話したときのShinさんの言葉をはっきり覚えているという。
Shinさんは電話でChauさんに「実は韓国では警察に勤めている。今回、ベトナムへは観光に来ていた。落し物を拾ってもらえるなんて幸運だ。拾ってくれたタクシードライバーにお礼をしたいのでどうすればいいか教えてほしい」と話したそうだ。
これを受け、水曜日夜、DucさんはShinさんとホーチミン市内のレストランで待ち合わせをし、財布を手渡したという。
Shinさんは「財布を落としたとわかったとき、途方に暮れていた。今回財布を拾ってもらえたのは運命だと思う。Ducさんと次はソウルで会いたい」と話している。
関連記事
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。