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ハノイとホーチミン、汚職が蔓延している都市に選出
<ベトナム人がハノイのLong Bien橋をバイクで走行している様子(AFP/Fileより)>
ある調査によると、ベトナムの2大都市であるハノイとホーチミンの公共部門では汚職が蔓延しているという。
ベトナム国内63省・市の1万4300人を対象に行われた統治・行政・管理効果指数(PAPI)調査2018年版によると、ベトナムの公共部門で汚職を抑制出ている都市としてハノイを55位、ホーチミンを59位になったという。
今回の番付けは汚職の抑制ができていないのを1、抑制をできているのを10として評価する形式で行われた。さらに、公共部門での汚職取り締まり、行政手続きでの汚職取り締まり、反汚職の職員への平等な態度の4部門を0.25〜2.5で評価したという。
ベトナム南部Ben Tre省は7.61で最も公共部門で汚職が抑制されているとされ、一方、北部のハイフォン市が5.52で汚職が最も抑制されていないとされた。ハノイは6.08、ホーチミンは5.95であり、それぞれ汚職が抑制されていない都市とされたという。
地域社会開発研究サポートセンター責任者のDang Hoang Giang氏は「ポイントが高い省と低い省の差がとても大きい。今回の調査結果はそれぞれの省で汚職が多様に蔓延していることを示している」と話した。
同センター長は、時間が経過しても汚職が蔓延する地域はあまり変化していないとつづける。
ハノイとホーチミンでは、特に公共サービスや地方自治体予算、雇用に汚職が絡んでおり、取り締まりを強化すべきだという。
ベトナムにおいて汚職は、貧困や経済成長と並び、ベトナムの大きな課題の1つとされている。ベトナムでは男性が女性より7%多く汚職に関与しているという。
共産党幹部やNguyen Phu Trong国家主席を筆頭に、近年ベトナムでは汚職撲滅運動が行われていた。撲滅運動により、マネーロンダリングなどの容疑で政府高官や民間人が逮捕され収容されたという。
ロイター通信は、あるベトナム政府関係者が「官僚は汚職撲滅運動後に用心深くなった」と発言したことを報じている。
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