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ホーチミン、洪水対策でダム建設へ
<高潮による影響で洪水したホーチミン市内の様子(写真提供:Photo by VnExpress/Quynh Tran.)>
ホーチミン市当局は、高潮による洪水を防ぎ、2区と9区に新鮮な水を供給するためのダムをオランダの支援のもと建設することを計画しているという。
ダム建設は28日に行われたElsbeth Akkerman在ベトナム・オランダ大使と専門家の会議で決定されたという。
また、洪水が発生した際の下水システムや排水溝の整備、多目的雨水貯留施設の建設も行うとした。
さらに、収益源の確保のため、ダム周辺には、多目的ホール、娯楽施設、ゴルフ場などの建設も計画されている。
ホーチミン市中央党委員会の秘書であるNguyen Thien Nhan氏は、今回の計画は政府と民間企業の共同で行われ、主に民間企業は、洪水対策における整備を進め、政府は投資家の誘致や資本の確保を積極的に行うと語った。
Nguyen Thien Nhan氏は「オランダでは、洪水対策の多目的設備は民間企業が行い、ダム建設と娯楽施設が建設されることで地域の経済が発展し、結果的に政府がの支出は少なくなる」と語った。
またNguyen Thien Nhan氏は、ダム建設により効果が現れるまで20年ほど要するが、長期的にみた場合に建設は必要不可欠なものであると付け加えた。
ホーチミンでは、大雨や高潮による洪水でバイクや車が動けなくなるケースが多いという。
在ハノイオランダ大使館のLaurent Umans気候変動専門官は8月の会議で、ベトナムの主要都市は50年後に海抜より低い場所になり、沼地に変わる可能性があると発言していた。
ホーチミン市は、1区、4区、7区、8区、ビンチャイン区、ニャーベで洪水の問題が深刻化しており、様々な対策が行われている。
今年6月に完了予定だった4億3000万ドル(約460億円)規模の計画があったものの、昨年4月に、建設で使用されていた材料が、G7で規定されているものと称して中国から取り揃えられた者が使用されていたとして建設が中断されている。
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