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観光によりサンゴ礁が被害、ベトナム中部で
<写真:VnExpress>
ベトナム中部のクアンガイ省にあるGanh Yenビーチでは、ビーチを訪れた観光客がサンゴ礁を踏むなどの行動が多く見られるため、海洋生態系の保護を強化しているという。
ベトナム中部の人気観光地であるGanh Yenビーチでは、毎年3月から7月の干潮時に、ビーチ沿いのサンゴ礁やその他の海洋生態系が姿を現す。
しかし、多数の観光客が、セルフィーなど写真撮影に熱中するあまり、貴重な資源の保護に注意を払っていないという。
サンゴ礁を踏んだり損傷したりするといった観光客の無責任な行動には、怒りの声が多く上がっており、中には地方当局に対してサンゴ礁の保護をより強化する対策を講じるよう要請した人もいるという。
自治体関係者は、「観光客の多くは、遠くからサンゴ礁を観るだけで満足しているが、一部の観光客がサンゴ礁やその周辺を踏み付けて写真を撮っている。さらには、サンゴ礁を砕いてお土産として持ち帰る人さえいる。」と述べた。
Ganh Yenビーチを管轄するBinh Hai地区のNgo Van Thinh区長は、サンゴ礁などの自然環境を保護するため、パトロール隊を派遣したと述べた。
また、サンゴ礁の損傷には500〜1000万ドン(約2万5000円〜5万円)を、ビーチ沿いでのポイ捨てには300〜500万ドン(約1万5000円〜2万5000円)の罰金を科すとNgo Van Thinh区長は続けた。
さらにNgo Van Thinh区長は、適切な保護がなければ、Ganh Yenビーチのサンゴ礁は絶滅の危機に直面すると話した。
ハノイに拠点を置く、ベトナム地球科学鉱物資源研究所のTran Tan Van所長は、Ganh Yenビーチのサンゴ礁は現在も成長しており、海洋環境が繁栄していることを示していると語った。
海洋生物の種数の1/4~1/3がサンゴ礁に生息すると言われるほど、サンゴ礁は生物多様性の豊かな海域だという。また、健全なサンゴ礁は自然の防波堤として波から守る働きもあるとされる。
しかし、世界中において、サンゴ礁は、気候変動、乱獲、汚染や観光などの人為的圧力によって引き起こされた海水温の上昇を原因とする環境ストレスにさらされているという。
専門家によると、浅瀬に生育するサンゴ礁は、気候変動や地球温暖化の影響によって最も脅かされている生態系の1つだとされる。
※この記事は各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。