ハノイ・ホーチミン、滑走路1本封鎖で国内線遅延続出

2020年07月10日(金)00時00分 公開
ハノイ・ホーチミン、滑走路1本封鎖で国内線遅延続出

<写真:VnExpress>

 

ハノイ・ノイバイ空港とホーチミン・タンソンニャット国際空港では、滑走路の改修作業のため滑走路の2本のうち1本が閉鎖されており、現在、滑走路は1本のみの運用となっていることから、国内線で遅延が続出しているという。

ベトナム交通運輸省は、航空各社に対して、両空港の近くにある別の空港へと一時的に目的地変更をするように呼びかけている。

 

夏の旅行シーズンのピーク時のタイミングでのフライト遅延のため、航空各社と乗客からは不満の声が急増している。

国内各航空会社は、国内最大の空港2箇所で滑走路が1本封鎖されたことにより、運航計画に大きな乱れが生じたと主張している。

また、乗客からは、空港上空を長時間旋回していてなかなか着陸しなかったという声や、長蛇の列の中で離陸するまで1時間も待たされたとの声が上がっている。

 

ベトナム交通運輸省は8日、ベトナム民間航空局(CAAV)に、ノイバイ空港に着陸する各航空便に対してハイフォンのカットビ空港とタインホアのトースアン空港にそれぞれダイバート(目的時変更)を指示するよう命じたとされる。カットビ空港とトースアン空港はそれぞれハノイから約123km、約170kmも離れている。

また、交通運輸省はタンソンニャット国際空港に着陸する便についてはカントー市のカントー空港と、カインホア省ニャチャンのカムラン空港へとダイバートを指示するように民間航空局(CAAV)に命じているという。カントー空港とカムラン空港はホーチミン市からおよそ約200 km、300km離れた場所に位置している。

 

ベトナム民間航空局(CAAV)は、今週にもこの航路変更を指示する予定だという。

さらに同局は、ベトナム航空交通管理公社に、着陸までの飛行距離を5マイルから3マイル(約8 kmから約4.8 km)に短縮して、待機時間を減らすよう指示したとされる。

 

2017年以降からノイバイ空港とタンソンニャット空港は慢性的に過負荷状態になっており、重量の重い最新鋭機の離着陸も増加していることから滑走路と誘導路が劣化しているという。

そのため、交通運輸省は政府に対して滑走路の改修作業の許可を求めていたが、すぐには予算が確保されず、昨年4月にようやく4兆ドン(約185億円)の予算が割り当てられた。

 

Nguyen Van The交通運輸大臣は、2022年2月の旧正月(テト)前には、すべての作業が完了すると発表した。
 

 

 

※この記事は各ニュースソースを参考に編集・制作しています。

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