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ベトナム中部、台風被害甚大 過去20年で最大勢力
<写真:VnExpress>
28日午前11時、ベトナム中部のクアンナム省とクアンガイ省に台風「モラヴェ」が上陸した。
ベトナムに上陸した台風の中でも、今回の台風は過去20年で最も強い勢力だったことから、各地で甚大な被害が出ているという。
ベトナムの古都としても人気の観光地であるトゥアティエン=フエ省からフーイエン省までの地域では、最大風速37.5メートル/秒(135メートル/時)にも及んだという。
同地域の27日午後からの降水量は、最大250ミリを記録したという。
南中部高原地方のザライ省でも豪雨や強風に見舞われた。
農業農村開発省のNguyen Xuan Cuong大臣は、中部では日本人在住者も多いダナンを含む複数の地域で停電が発生したと話した。
28日に停電が発生したのはダナン、クアンチ省、トゥアティエン=フエ省、クアンナム省、クアンガイ省、ビンディン省、フーイエン省、コントゥム省、ザライ省、ダクラク省の170万世帯。
クアンガイ省に接するビンディン省では午前8時から停電となった。
クアンガイ省とクアンナム省では、住宅数百棟の屋根が吹き飛ばされ、甚大な被害が出ている。
ビンディン省では、27日夜から激しい豪雨に見舞われ、避難場所を探していた漁師が乗っていた船が沈没し、26人が行方不明となっている。
<ホイアン・Thu Bon川沿いのBach Dang通りの様子(10月28日)>
観光地として有名なホイアンでも複数の通りで洪水が発生したという。
CNNは、国際赤十字赤新月社連盟(IFRC)によると31万世帯が既に先週発生した洪水の影響で被害を受けていたと報じている。
さらに、IFRCによると、作物への被害も深刻なため、少なくとも15万人が食糧不足や飢餓の危機に直面すると推定されているという。
ベトナム通信社は、ベトナム当局は台風「モラヴェ」の捜索救助活動のため、軍から約25万人の隊員と2300台の車両を動員したと報じた。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。