不法入国後にコロナ陽性のベトナム人男性、刑事捜査始まる 禁固刑も

2021年01月21日(木)16時06分 公開
不法入国後にコロナ陽性のベトナム人男性、刑事捜査始まる 禁固刑も

<写真:VN Express>

 

12月にタイやカンボジアを経由してベトナムに陸路で不法入国した後に新型コロナウイルスに感染していることが確認された男性について、ビンロン省の警察が刑事事件として捜査を開始した。VNエクスプレスなどが報じた。

 

ベトナムへ不法入国したLe Thuc Triさんは、他5人と12月15日にミャンマーからタイにトラックで移動し、12月22日までタイに滞在。

その後、23日にタイからカンボジアに別のトラックで移動し、翌日の12月24日にカンボジアと国境を接するタイニン省を通じて、隔離を免れるための賄賂を支払い、陸路でベトナムに違法に入国していた。

ロンビン省へ到着する前にはホーチミンにも立ち寄っていたことが確認されている。

 

同省のHuynhThanh Mong副警察署長によると、ベトナムへ違法入国したLe Thuc Triさんを「危険な感染症である新型コロナウイルスの感染を広めた」として捜査を行なっているという。

ベトナムでは、国内で人に感染する可能性のある危険な感染症を持ち込んだ場合、刑法により12年以下の懲役が科される可能性がある。

 

現在、Triさんの容体は安定しており、熱や咳の症状はないものの、未だビンロン省の病院で治療を受けており、警察による聴取が難しいため、捜査が難航しているという。

一方で、未だTriさんが他の人に感染させたという証拠は出てきていないという。

 

国内では、昨年11月に日本線に乗務したベトナム航空の男性客室乗務員が自宅隔離期間中に隔離規定に反して外出などをし、市中感染を引き起こしたとして、今年1月に起訴され、刑事処分を受けていた。

 

 

 

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